エピローグ ー19歳になった私からー


これをフィクションだと思うか、事実だと思うか、どう受け取るのかは読んで下さっている貴方様にお任せしようと思います


でも、あのおぞましい出来事は本当に起こったことで、風化させてはいけないのです

あの悲しみと苦しみを忘れてはいけないのです


今でも「あの日」の苦しみに耐え続けている方々がいるはずです


町がどれだけ復興しようとも、心の傷は下手すれば一生消えないのです


奪われたものは戻らないという絶望感と虚無感に襲われ続けるんです


「もう終わった事」では無いのです

どうか、どうか忘れないで下さい


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