戒め

それでも私は自分が許せなかった


いじめが無くなっても、あの子の傷付いた心に新しい傷を付け、塩どころか唐辛子を塗り込むようなことをしたのだ

いや、もっと酷いかもしれない


その事実は永遠に消えない


とにかく許されるわけが無い



情けないというか、卑劣というか、言葉では尽くせないが「それ」を話してみんなに広めてしまいいじめが起こったことは今まで誰にも話せなかった


もしくは、話さなかったのかもしれない


私がとっても汚くて、卑怯で、醜いから



この小説は私への戒めだ


一生後悔して生きていくつもりだ

いや、死んでからも


多分私は死んだ後地獄に落ちるんだろうな、私がしたことを考えれば当然だな、と思ている


あの子が経験したであろう激痛を私が少しでも感じられるように、私はきっと地獄へ落ちるのだ

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