暗黙のルール

話して3日後にはみんなが、実際に被災した子、関係者が被災した子に配慮をするようになった


・東北地方から転校してきた子には、転校してきた理由と家族などの話は聞かない、自分たちもむやみに家族や震災についての話はしない


数年後には

・東北地方以外から転校してきた子にも理由は聞かない(被災した後、東北地方以外に引越しその後何らかの事情でこっちに来たという子がいたから)、自分から話してくれたら話を聞く


・忘れてはいけないがその話は持ち出してはいけない


・表面上は忘れよう


それが暗黙のルールになった



配慮が広まると、実は親戚や身近な人が被災した、亡くなったという経験をしたという話をしてくれる子が出てきた

ずっと周りの友達には言えずに苦しかったという


そして「彼女」に対するいじめも無くなったようだった

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