放射能の雨

震災後は半年から1年くらいずっと子供たちの間で信じられていた話があった

最初は大人でさえ信じていた


もちろん私の耳にもその話は入ってきた

「雨が降ったら、乾いて蒸発して雲になって各地に広がるだろう?雨には原発の放射能が混ざる様になる。

だから今度から雨の日は傘を差さなきゃいけない。

差さないと白血病になって死んでしまうぞ。」

クラスの子にそう言われたのである


今思うと、もしかしたら雨に放射能は混ざるかもしれないが、人体に影響が出るほどだとは思えないし、あれから10年以上経つがそれで病気になったという話は1度も聞かなかった

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