第48話 4Pしました
「皆さん、僕はですね────ロカトール(移民請負人)を雇うつもりです」
ダンジョンラッシュの話を聞いた時にエマさんが言っていた言葉、『人は人のいる所に集まってくる』を実践しようと思います。
そのために、まずロカトールを使ってこの村へ移民をかき集める。
そうすれば、新たな商売先と見込んで商人や職人、娼婦といった者たちが集まって来る。そして村が大きくなれば、さらにまた人が寄って来る………
「そりゃあ良いね! アタシは面白いと思うよ」
それが正解だと言わんばかりにエマさんはバンバンと僕の肩を叩いた。
かなり痛いですけど、世慣れた女戦士のお墨付きをもらって一安心です。
「私も良いアイデアだと思いますわ。実はこれまでも移民を入れようとはしていたのですが、ロカトールを雇う資金や受け入れ態勢がありませんでしたの……」
「………戦争でどこも人不足だから……難しいかもしれないです…」
「だからこそのロカトールさね。プロに任せればいいんだよ」
「そうですわね。ですがエロオさん、ロカトールに伝手がおありですの?」
「マルテに依頼しました。心当たりがあるそうで直ぐに連絡を取ると言ってます。ガラスペンの独占契約のために全力で奔走してくれるはずですよ」
「まぁ、既にそこまで手配して戴いてたなんて。本当に有り難う御座います」
「もぉ、僕が欲しいのはお礼なんかじゃありませんよ」
視姦するかの如くセーラさんの身体を上から下までネットリと鑑賞しました。
その視線に耐えられなくなったのか、女領主は身をよじり始めます。
「おいおい、おっぱじめるのは私が帰ってからにしておくれよ」
いや、ちょっと待って下さい。
まだあなたには用があるんです。
「実はセーラさんと昨日3回やってからまだ誰ともセックスしてないんです。リフレッシュしないといけないので、エマさん相手をしてくれませんか?」
地球人の僕には本当はそんな必要ないんですけど、この設定はいろいろ便利なので有効活用させてもらいますよ。
「ハッ、アンタまたアタシと種付けしようってのかい!」
「そうです。今日は1発だけですけど、ぜひ!」
返事を聞かない内に全裸になりスキル如意棒で強化した愚息を見せつける。
それを挑戦と受け取った褐色の女戦士は、服を脱ぎ捨て挑んできました。
しかし、実際の戦闘とは真逆でこと性交に関しては僕がチャンピオンです。
瞬く間に返り討ちにして、獣のように悶えながら何度も絶頂するエマさんの中に特濃の一番搾りを注ぎ込んであげました。
レベルアップして精力値が3に増えた僕は、1回射精しても肉棒は萎えたりしませんし賢者タイムもやってきません。
女戦士の逞しい肉体から引き抜いた愚息はまだギンギンにそそり立っています。
僕はそのまま対面のソファーでジッと観戦していたセーラさんに歩み寄る。
「今日は全部脱いで綺麗な裸体を見せて下さい」
「………はい」
これまでさんざん可愛がって、熟れた肉体に快楽を刻み込んできました。
その甲斐あってセーラさんはもう僕の愚息の虜となっています。
本来なら娘や領民の前でセックスするなど言語道断という性格なのに、今では恥ずかしがるだけで抵抗することなく僕の要求に応えてくれるのでした。
全裸になったセーラさんをテーブルの上に寝かして正常位でベロチューしながら腰を振るというラブラブHをしてあげました。
息も絶え絶えの爆乳美魔女が6度目の絶頂を迎えた時、僕もタイミングを合わせて白い恋人を注入すると、女領主は絶叫して気を失いました。
まだ萎えずにファイティングポーズをとる愚息を、隣で見ていたキャシーに向けると地味メガネだけど体は超エロい女子高生はゴクリと息を呑みます。
「僕とセックスしてるセーラさんを醜いと思った?」
「………思いませんでした…」
「僕もだよ。君とセックスしてもそれは同じだから」
「私はお母様みたいに……綺麗じゃないから…」
うーん、まだ心の準備ができてないみたいですね。
マルゴさんから伝授された目隠しプレイならいけるかもしれませんが、正直、キャシーとの初体験はちゃんとこの目で見ながらヤリたいんですよねえ。
「でも君は、自分が思ってるような不細工じゃないよ。ほら、僕だけじゃなくて愚息もそうだって言ってるから」
仰角45度で鎌首をもたげて透明なヨダレを垂らす肉棒が、ソファーに座っているキャシーの顔にズイッと迫る。コミュ障で奥手の彼女は、当然ながら愚息とどう接していいか分からずに目を見開いたまま固まりました。
仕方ないですね。人との付き合いはまず握手からですよ。
「優しく握ってあげると喜ぶよ」
ニッコリと、でも有無を言わせない笑顔で教えてあげました。
セックスをさせない罪悪感か年頃の娘の性欲か分かりませんが、キャシーはおずおずと右手を伸ばすと肉棒をそっと握ります。
────あぁ、ついに難関ヒロインが僕のお珍宝を!
その光景にムッシュムラムラな僕は、手コキを1から10まで教えて実践してもらいました。フィニッシュでは、地味なメガネ顔を真っ白に汚して大満足です。
そして、自分の手で男を射精に導いたキャシーもどこか満足気でした……
「エロオさん、ちょっと話をさせてもらえるかい」
執務室で、ある意味4Pした後、スキル回復Sでセーラ&エマを僕ごと全ステータス回復して目覚めてもらい、今日は解散となりました。
エマさんは帰宅し、セーラさんとキャシーは風呂に行き、僕は自室へ戻ろうと階段に向かったところで年配メイドのコニーに声をかけられました。
「いいですよ。どんな話ですか」
「水車小屋の娘のことだよ」
ミュウちゃん?
えー、なんか凄く意外な組み合わせでビックリですよ。
熟練メイドのコニーと聡明美少女のミュウちゃんにどんな接点があるんだろ。
「ミュウちゃんがどうかしましたか?」
「老婆心ながら、あんたが気付いてないんじゃないかと思ってね」
「気付いてないって………何にですか?」
「10歳の娘を雇ってアンタの店で働かせてることの意味だよ」
「あ……もしかして不味かったですか?」
「その様子だと、やっぱり分かってなかったんだね。この国じゃあ12歳未満の未成年を働かせるのはご法度だよ」
「知りませんでした……でもそれなら、誰か注意してくれたら良かったのに」
「未成年でもね、家族の仕事の手伝いならお咎めなしなんだよ」
「そうなんですか。だけどミュウちゃんは僕の家族じゃないのになぜ?」
「そこだよぉ、あんたが分かってないのは。村の皆はミュウがもうあんたの家族だと思ってたから誰も何も言わなかったのさ」
「はぃぃぃい?」
「だってあんた、わざわざ家まで出向いて、母親のリリアンに未成年のミュウを雇いたいから許可が欲しいって頼んだんだろ?」
「その通りです」
「あんたぁ、そんなの娘を自分にくれって言ってるようなもんじゃないか!」
「えぇぇぇぇぇえええ!?」
あーっ、そういえばリリアンに頼んだ時、両手で手を握られて『娘を末永くよろしく』みたいなこと言われましたよ。あれは、そういうことだったのかぁ。
「とにかく、そういうことだから、ミュウのことはちゃんとするんだよ」
「いやでも、ミュウちゃん本人の気持ちはどうなるんですか?」
「あの子の気持ちなんて態度を見てれば丸わかりじゃないか。毎日あんなに楽しそうにあんたの手伝いをしてるんだからさ」
むむむ、そういうことになりますよねえ……
以前、大好きって言われたこともありますし。
あぁ、そうだ、思い出しました。
今回召喚された時、ミュウちゃんはどこか照れくさそうにしてたし、僕のことをエロオお兄さんじゃなくて、エロオさんと呼ぶようになってた。
ミュウちゃんの中ではとっくに気持ちの整理ができてたんですね……
「分かりました。ミュウちゃんのことは僕が責任をもって幸せにします」
「あぁ、そうしておくれ。だけど、その前に婚約者のキャサリン様のことを早くなんとかしておやりよ」
「僕だって早く名実ともに夫婦になりたいんですけど……」
「お嬢様だってそうだよ。ココだけの話、ミュウのことだって最初に気付いたのはお嬢様なんだよ。こじれる前に教えてあげてと私に頼みなさったのさ」
「そうだったんですかぁ」
「だいたい、セーラ様やエマなんて女傑をあれだけ手玉に取っておきながら、処女のキャサリン様には手を焼くなんてあべこべだよ。しっかりおし」
「分かりました。早急にキャシーのことも責任をもって幸せにしますから」
「本当に頼んだよ。じゃあ、あたしは帰るから、またね」
「はい、お疲れ様でした」
年配メイドの姿が見えなくなるまで見送ってから、ふぅ~と大きなため息をつきました。やれやれ、ミュウちゃんルートがいつの間にか開通してたとは……
あの子のことは純粋に好きですけど、恋愛の対象とはまた違うんですよね。
とはいえ、既に村中で公認の仲になってしまいました。後には引けません。
コニーに名言した通り、全力で幸せにしてあげましょう。
「あ、エロオさん! ベルちゃんもいらっしゃい!」
ミュウちゃんが未来の愛人になってたことを知らされた翌日、僕たちは朝からその水車小屋の家へ訪れました。
改めて、今後もよろしくと伝えるためです。
正直、まだちょっとだけ迷いがあったんですが、玄関に出迎えてくれた青髪の美少女の嬉しそうな笑顔を見たら、あ大丈夫だと直感で分かりました。
きっとこの子とは上手くやっていけます。
「エロオさんよぉ、あんたとことんやってくれるよな! 最高だぜ!」
ミュウちゃんに腕を引かれてテーブルの席に座ると、すぐさま父のジャンがいつもの威勢のいい誉め言葉を浴びせてきました。
今回もいろいろあり過ぎてどの件か分かりませんが、考えたら負けです。
適当に相槌をうっておきましょう。
「いえいえ、そんな大したことはしてませんよ」
「そんなことありませんわ。あんなに結構なモノを頂きましたもの……」
その結構なモノというのは、僕の愚息と子種のどっちなんですかねえ。
まぁ、リリアンがとても満足そうにしてるので何でもいいですけど。
「お陰で母ちゃん、人が変わったみたいに優しくなったんだぜ!」
「ボクのママと一緒だね! 最近ちっとも怒らなくなったんだ」
「あらあら、このバカ息子は何を言ってるのかしら(ゴゴゴゴゴ)」
母親の迫力のある微笑にヒェッと肩をすくめたザックはそのまま沈黙した。
「それに、たった数日でメイドのマルゴを孕ませたんだってな。さすが性獣だと村中で噂になってるぞ。これから種付け依頼が殺到して大変だと思うが、何とかウチのにもまた頼むぜ。我が家の平穏の為に……な?」
冗談めかして言ってるけど、目はガチですね。
よほど欲求不満だったリリアンに恐ろしい目に遭わされてきたんでしょう。
「善処します」
「ジャン、あなたも余計なことは言わないの(ゴゴゴゴゴ)。エロオさん、私のことよりも娘のことをくれぐれも宜しくお願いします」
「実は、日曜の朝から押し掛けてしまったのはその件なんです」
「そうだよ! エロオがちゃんと挨拶したいって言うから、ママも家を代表してボクも一緒に行きなさいってさ。はいこれママからの手紙だよ」
「まぁ、そうでしたか! それは本当にありがとうございます」
その後、ミュウちゃんが12歳の新成人になったら愛人として迎えることを僕が明言し、本人や家族も正式に了承したことでこの件は片が付きました。
ジャンが孫をたくさん頼むと言うので、じゃあ6人ぐらいと返したら(この国では6という数が縁起が良い)、メチャクチャ驚かれましたね。
同じ男性の子供を6人産んだら教会から聖母認定されるんだそうです。
ジャンはもうすっかりその気になって、我が家から聖母爆誕と大はしゃぎし、仕舞にはリリアンにまた沈黙させられてました。
肝心のミュウちゃんは、まんざらでもなく頬を染めながら喜んでたり。
どうやら、6人産んでくれそうな雰囲気でしたよ。
「じゃあ、この時計で3日後の夜9時に召喚を頼んだよ」
水車小屋の家を出た僕とベルちゃんは、ミュウちゃんを連れて召喚の空き家へと向かった。もちろん、日本へ帰るためです。
エロオ雑貨店のオープン日に村中の人間が買いに来てくれたので、開店初日に在庫が切れてしまい、早くも仕入れに帰らないとならなくなりました。
セーラさんとマルテの度肝を抜いたガラスペンも補充しないとですし。
「チョコパンとラムネだけは忘れちゃダメだからね!」
「地下の氷室にまだたくさん残ってるじゃないか」
「あんなのエロオのいない間にすぐ無くなっちゃうよ!」
おやつの有無でこの世の終わりみたいな顔ができるベルちゃんが尊い。
それだけ愛してくれたら日本のメーカーも本望だと思うよ。
「分かったよ。また一杯買ってきてあげるから、セーラさんたちのお手伝いと勉強もちゃんとやるんだぞ。ミュウちゃん、勉強見てあげてね」
「はい、ベルちゃんは私に任せて、安心してお仕事して来て下さい」
10歳にして働き者でこれだけの気配りができるミュウちゃんが尊い。
未来の愛人になったことだし、僕にとって名実ともにこの村のオアシスだよ。
僕は大切な二人の少女を一緒に抱き締めてから日本へ送り返してもらった。
転移される間際に見たミュウちゃんの大人びた笑顔がマリアと被りました。
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