第45話 公開セックスをしました

「エロオさんを騙して拉致した挙句、種付けを強制したですってーーッ!?」


 夕食を終えて執務室でセーラさんとキャシーにガラスペンの試し書きをしてもらっていると、夜中だというのに二人の娘と一緒にやって来たエマさんは、次女エヴァが長女エリーの名を騙って僕を拉致監禁&強チンしたことを告白した。

 それを聞いたセーラさんが烈火の如く激怒ナウ。


「すまない。申し開きの言葉もない。こいつのことは、煮るなり焼くなりトロルのエサにするなり、アンタたちの気の済むようにしてくれ」


「そんな痴れ者ひとりの命で贖えるものですかッ! エロオさんに何かあったらこの町は、この領地は……早晩潰れて何もかも失うのですよ!」


「返す言葉もない。私たちで償えるなら何でもするから言ってくれ」


 ────ドゴォォオオオオ!


 えっ?

 エマさんの横に座っていた偽物エリーが前のめりに体を折って呻いてます。

 見えなかったけど、あの破壊的な音とこの光景から察するに、言い訳しようとした次女に高速パンチを放って沈黙させたってところでしょうね。怖っ……


「エロオ、早とちりしてお前に追い込みをかけたことは謝るよ。許してくれとは言わない。落とし前はつける。何でもいいから望みを言いな」


 長女の本物エリーが真剣な顔で真っすぐに僕を見て、熱い決意を述べました。

 熱いというか、ここまでくると二人とも暑苦しいですね。

 何でもすると言われて、こっちに罰則を求められても困りますよ。

 こういうのは領主の役目でしょと助けを求める視線でセーラさんを見ると、何やら勘違いされてしまったようです。


「エロオさんのご無念、察するに余りありますわ。ここは、被害者となられたエロオさんご自身が満足される裁定をなさって下さい。私共はそれに従いますわ」

 

 そうじゃないでしょー。

 そういう気遣いはホント要らないんですって……

 もぉ、あとでお仕置き絶頂フルコースの刑に処しますからね。

 ともかく、セーラさんより先に腹をおさえて痛みに耐えている監禁レイパーへ罰を下さないといけなくなりました。さて、落しどころをどうしましょうか……


「僕の国では、凶悪犯には強制重労働と相場が決まっています。エヴァには、この町で荒れ果てている農地を開墾して新たな農産物であるトウモロコシの栽培させましょう。期限はただちに明日から収穫が終わるまでの4ヵ月とします」


「生温いな。そんなものでこのバカ娘が反省できるとは思えんぞ」


「正直、エヴァが反省するかどうかなんて僕にはまったく興味がありません。この町の農業を救うトウモロコシを育てられるかどうかです。結果さえ出してくれれば、町への貢献大として罪は許しましょう」


「結果が出なかった時は?」


「出るまで何年でも強制労働して頂きます。エマさんとエリーさんにはエヴァが逃げ出さずに労働に従事するよう見張りをお願いします」


「承知したよ。万が一逃げ出すようなことがあったら、地の果てまで追いかけてアンタの前に首を持って帰るからね」


 ────ドゴォォオオオオ!


 あ、また口答えしようとしたエヴァが腹をおさえて唸ってる。

 ホント懲りない人ですねえ。先が思いやられますよ。

 君はどうでもいいけど、エマさんは大事な戦力なんですからね。

 村から長期でいなくなるような真似は絶対に謹んで下さいよ。


「では、エヴァの裁定はこれで終わりとします。あとはエリーさんの件なんですが、どうしましょうか?」


「あたしも落とし前はキッチリつけるさ。さあ、何でも言いな」


「いや、僕のことを誤解していた件はもういいんです。不問にします。そうじゃなくて、エマさんに頼まれていた種付けのことを言ってるんです」


「た、種付けなら……あたしはゴメンだよ! お情けで抱いてもらって子種を恵んでもらうなんて屈辱を味わうぐらいなら、生涯処女を貫いてやるさ!」


 ヴァージン!?

 これは驚きました。

 妹は変態レイパーなのに、姉はコテコテの硬派スケバンでしたかぁ。

 

「エリー、そんなこと言うもんじゃないよ。エロオはこのアタシとだってそりゃ楽しそうに交尾してたんだ。お情けとか屈辱とかはアンタの考え過ぎだよ」


「ハン、母さんが勝手にそう思ってるだけだろ。40を超えた強面の大女とこんなヒョロイ男が楽しめるわけないじゃないか。母さんが怖くて演技してたんだよ」


「あーん、何だってぇぇぇ(ゴゴゴゴゴ)」


 うーん、親子喧嘩なら今すぐ帰ってやってくれませんかねえ。

 とはいえ、この場をおさめられるのは僕だけですかぁ。

 仕方ない、セーラさんの領地の安寧のためにまた一肌脱ぎましょう。


「エリーさんが信用できないと言うのならやむを得ません。今この場で、もう一度エマさんとセックスしてみせましょう」


「「「「「 えっっっっっっっ!? 」」」」」


 エマとエリーだけでなく、成り行きを見守っていたセーラさんとキャシー、新たな痛みに耐えていたエヴァまでも、絶句して固まっていました。

 その間に僕は、一肌どころか着ているものをすべて脱ぎ捨てます。

 モルザークでの情事を思い出して既にファイティングポーズを取っている愚息は、スキル如意棒によって15センチ砲と化しました。


「さあ、エマさんも早く脱いで。まさか怖気付いたわけじゃないですよね?」


 戦士としてのプライドが羞恥を上回ったエマさんは、ソファーから立ち上がって服を脱ぎ捨てるとコチラに向かってやってきます。

 逆に僕はソファーに座り直し、目の前に来た女戦士の肉壺を指と舌で整えると、コチコチになってる肉棒の上に座ってもらいました。


 そのまま対面座位でエマさんに動いてもらって一発目を放ちます。

 快楽に弱い女戦士はそれだけでヘロヘロになってしまいましたので、今度はテーブルに上半身を寝かせて僕が動き正常位で2発目を中出しすると、完全にグロッキー状態のエマさんを今度はうつ伏せにしてバックから突きまくりました。


「お、おい……母さん…もぅ意識トンでるぞ……そのぐらいで十分だろ、な?」


「ハァハァ、これで分かってもらえましたか……くぅぅぅ、お互い合意の上で……うぁぁぁ、セックスを楽しんでいたことが……ハァッハァッハァッ」


「分かった、分かったから!」


「もう少しで……あ、出るッ……お、おおぉ、おおおおおおおおおッ!!!」


 ───ドビューーーーッ!ビュルルルルルビュルッビュルッビュル




「エマ、セシル様のお抱え商人マルテにこの手紙を全速で届けて下さい」


 みんなの目の前で女戦士エマと三連発した執務室。

 そこには、一夜明けた朝にまた昨夜のメンツが勢ぞろいしていた。

 エマ、エリー、エヴァの母娘、セーラ、キャシーの母娘、そして僕。

 その中でまず、エマが女領主から依頼を受けたところです。


「あいよ、エレストルを貸してくれるんだから、日の高い内に返事を持って帰るさ。アイツは休憩なしでモルザークまで走る化物だからね」


「エレのことは心配してませんが………貴方のほうは大丈夫ですの?」


「ああ、派手に失神しちまったけど、一晩寝たらむしろ絶好調だよ。あれだけの魔力を注入してもらったんだからね。見なよ、このツヤツヤした髪と肌を!」


「……まぁそうですわね」


「フフフフ、何だいヤキモチかい。アンタは毎日のようにあんな凄いものを注いでもらってるんだろ。そりゃ6つも若返るってもんさ。羨ましいねえ」


「ホントだぜ。だから少しおすそ分けしてもらってもいいじゃねーかよ(ボソ)」


 ────ドゴォォオオオオ!


「調子に乗るなよ。お前は畑を耕すことだけ考えてろ」


 あちゃー、今朝は姉のエリーにお仕置きされて悶絶してますよ。

 エヴァは素直に村から追放にでもしとけば良かったかも。

 だけど、強制労働と決めたのは僕ですからね。ちゃんと責任とりましょう。


「さあ、エヴァは農地の耕作に行って下さい。同行するキャシーの指示に従えばいいですから。エリーさんは監視をお願いしますね」


「ああ、任しときな。馬車馬のように働かせるからよ」


「キャシー、僕も店の方に寄って一仕事したらそっちへ向かうからよろしくね」


「……はい、頑張ります…」


 こうして、エマさんとキャシーたちを見送って、執務室には僕とセーラさんだけが残った。この流れなら迷わずソファーに押し倒すところなんですが……


「今朝はすぐに店へ行かないといけません。ホントはセーラさんとエッチしたくて堪らないんですけど我慢します。帰ってきたら一杯しましょうね」


「……はい。お待ちしてますから、お仕事頑張ってらしてね」


「セーラさんも無理しない範囲で頑張って下さい。じゃあ行ってきます」


 軽く抱き寄せた女領主にキスをしてから屋敷を出た僕は、急ぎ足でエロオ雑貨店へ向かいます。現地ではもうクルトとベルちゃんたちが待ってるはずだから。




「あ、やっと来たっ! 遅いよエロオ~~~」


 朝飯を食べたら速攻で水車小屋の家に行ってミュウちゃんを連れだし、一足先に店の前で待っていたベルちゃんが、プンプンして抗議してきました。

 誰に対しても思ったことが口に出る裏表の無さがこの子の特徴です。

 いつまでもそのままでいて欲しいと願うのはエゴでしょうか。


「ゴメンゴメン、エマさんたちと打ち合わせがあったから遅くなちゃった」


「いいから早くカギを開けてよー。仕事できないじゃないか」


 いや、開店準備は昨日で終わってるからもう特にすること無いよ。

 君も知ってるじゃないか、と思ったけどベルちゃんに正論は通じない。

 僕は素直に従って開錠し、扉を開けて中に入れてあげました。


「お待ちしていました。看板は見ての通り朝一で設置しておきましたよ」


「あぁ、クルトさん、気合の入った良い看板ありがとうございます。これでエロオ雑貨店をいつでもオープンできますよ」


「それでいつ開店される予定ですか?」


「そうですね、早い方が良いので明日にでもオープンしようかと」


「それはいい。私も必ず出向かせてもらいます」


「まだ商品が充実してませんが、何かしら役立つ物がある思いますよ。さて、二階の応接間で教会の補修について打ち合わせしましょう」


 小一時間ほど教会の件と別件を相談した後、クルトは工房へ帰りました。

 僕はこれから農地へ行ってキャシーたちと合流です。

 1階の店舗でお掃除をしていたベルちゃんたちには、新たな任務を与えます。


「ベルちゃん、ミュウちゃん、いよいよ明日からエロオ雑貨店はオープンします。そこで君たちには重要な仕事をしてもらいますよ」


「おおー、ついにボクが本気を出す時が来たんだね!」


「責任重大ですが、必ずやり遂げてみせます(フンス!)」


 その心意気や良し!

 君たちならきっとこのミッションを完遂してくれると信じてるよ。

 アタッシュケースから30枚の紙束を取り出した僕は、さも大事な物のように取り扱ってベルちゃんへ手渡しました。


「それは、エロオ雑貨店のオープンを告知するチラシです」


「チラシって何?」


「想像通りのリアクションありがとう。チラシとは、宣伝や告知したい内容を紙などに印刷したり書き込んだりしたものです」


「これを村の人に配って開店を知らせるんですね」


「さすがミュウちゃん、その通りです」


「分かった。ボクたちに任せといてよ。村中にエロオの店を宣伝してくる!」


 言うが早いかベルちゃんはチラシを持って店から飛び出して行きました。

 この元気娘ひとりだと心配で仕方ないところですが、幸いなことにこの店には聡明な少女がもうひとりいるので安心です。

 

「ミュウちゃん、チラシを配り終わったら今日の仕事は終わりだよ。明日は開店日で忙しくなるから今日はもうゆっくり休んでね」


「はい、エロオさんも無理はしないで下さいね。じゃあ私も行ってきます」


 ニッコリと邪気の無い笑顔をみせて青髪の美少女はベルちゃんの後を追って行きました。うんうん、やっぱりあの子は逸材だ。この村のオアシスだ。



 その後、エヴァが強制労働している畑に行ってきました。

 キャシーは僕が日本で印刷してきたトウモロコシの育て方を見ながらちゃんと指示を出しています。コミュ障ですが仕事はきっちりできる子なんです。

 午前中で要領が掴め、今後の課題もあぶり出されたので、昼からはエリーに監督を任せてキャシーは明日からの作業のための準備に取り掛かった。


 僕のほうは明日の開店の準備に追われつつ、セーラさんと3連発したり、マルゴさんとイチャコラしたりしてる内に午後が過ぎていきました。

 そんな時です、エマさんがモルザークから屋敷へ帰ってきたのは。


「セーラ様、エマさんが戻られました」


「あら、エマにしては時間がかかりましたわね。直ぐにここへ呼んで頂戴」


「それが、お客様を連れておいでです」


「んんん、エマさんがモルザークから誰か連れて来たってこと?」


「……とにかく、お客様も一緒にお通して差し上げて」


 客って、一体エマさんは誰を連れて来たんでしょうねえ。

 この村に役立つ戦士か農民か職人だったら嬉しいんですが。

 あ、もし教会に常駐してくれる司祭だったら万々歳ですよ。


 よしっ、来い……司祭来い、司祭来い! 司祭バッチ来ーーーいッ!!


 僕が必死で祈るなか、執務室の扉が開いて、マルゴさんを先頭にエマさんが入って来る。そして、その後から入ってきた人物は………えーーーーっ!?


「おおおっ、エロオ殿! 会いたかったですぞーーーっ!」

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