第2話 中3の夏休み

 中3の夏休み、母親の実家、父親の実家に帰る帰省シーズン。

 光る小石を財布にいれていた。

 陽一郎

 「冴子、学費は母さんが持っているお年玉預金、金額は毎年五十万円だから、中1までに六百万円ある、だから、高校は自腹きれ」

 冴子

 「あー、そっか、私は大学に行かないしね」

 陽一郎

 「そう言うことだ」

 冴子

 「六百万円あれば学費になるしね」

 母親はピンチ、密かに使い込んでいた為に六百万円を揃えないといけなくなった。

 この帰省シーズンの帰り、中3の夏休みは後半。

 9月の前に六人は久しぶりの旅行。

 12月に資金運用中の投資を確認、五年満期の支払い、この小1からコツコツと運用していた。

 今は八百万円の資産がある。

 4月に志望校に通う日々。

 陽一郎

 「また六人での学生生活でね」

 昭孝

 「だな」  

 勇次

 「楽しいが、大学か」

 舞

 「将来の話だね」

 小桜

 「幼馴染みの幼稚園からなのですね」

 純恋

 「ずっと仲良ししてしね」

 この高校生の暮らしとなった。

 幼稚園から通う早朝の太極拳、水泳教室、剣術道場、ヘリコプター教室がある陽一郎。

 この5月の連休、六人は電車に揺られて山間部に遊びに出掛けた。

 この日々と6月に冴子が光る小石を受け取り、翌朝に報告。

 冴子

 「友夏里に渡したい」

 陽一郎

 「眞鍋友夏里き、舞の妹なら」

 翌日の夕飯に報告。

 7月の日々。

 純恋

 「陽君はお菓子とか作ったよね?」

 陽一郎

 「アップルパイとか、チェリーパイとか、チョコレートケーキとか、たまにクッキーとか」

 純恋

 「流石はみんなのお母さん」

 陽一郎

 「それで?」

 純恋

 「実はヨーロッパの親戚が日本に暮らしたいと留学するらしく、家に住むの、だけど私はお菓子は苦手だし、自炊は無理だし、兄はいるけどコンビニ専門だし、母さんは料理があんまりだし、父さんはつまみと酒が主食だし」

 陽一郎

 「成る程、なら作るよ」

 安海の全員が料理下手、毎日に弁当を買ったり、出前したり、スーパーの惣菜を食べたりと少し問題を抱えた家庭。

 幼馴染みの他も面々も多少の問題を抱えていた。

 料理上手。お菓子作り上手、操縦、洗濯、他に世話も上手な為に幼馴染みを支える屋台骨と化した。

 フランスからの留学生、この日にカレーを作る陽一郎。

 純恋

 「陽君。帰ったよ」

 陽一郎

 「はいはい。席について。カレーライスを置くから」

 家庭用のカレーライスを置く、幼稚園からずっとなので、付き合いも長く、すっかり馴染んでいた。

 フランス人の留学生

 「男性の家政夫ですか?」

 純恋

 「うんうん。幼稚園からずっとの幼馴染み」

 陽一郎

 「高校、中学、小学、幼稚園」

 フランス人の留学生

 「長いです」

 陽一郎

 「昔の幼稚園時代に宿泊したフランス人のマリアンヌだよね?」

 フランス人のマリアンヌ

 「はい。えーと」

 陽一郎

 「あの時にだしたカレーライスを作ったのが、俺ね」

 純恋

 「そう、バカみたいに辛い、激辛カレーライスを出したけど、マリアンヌが美味しいと二回も食べたんだよね」

 思い出したマリアンヌ。

 マリアンヌ

 「はい。確かに激辛カレーライスを初めて食べて、病みつきになって、インドまで食べにいきました」

 陽一郎

 「成る程ね、鷹の爪、ラー油、七味唐辛子、輪切り唐辛子、隠し味にだし醤油がはいった上にチリソースもはいってんだ」

 純恋の兄

 「陽一郎の激辛カレーライスが出る毎回に、辛いけど、旨いとある激辛カレーライスが、コンビニに売ってないし」

 マリアンヌ

 「辛いけど美味しいカレーライスです」

 陽一郎

 「代わりに塩分が控え目なんだよ」

 食べた後に片付けた。

 マリアンヌ

 「日本の男性が料理上手とはね」

 純恋の兄

 「俺は下手だぜ、でも陽一郎の飯は旨いなって思うわ」

 純恋

 「確かにね」

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転生戦士の遭遇したパワーストーンと世界の裏側 @405a

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