第4話 ジェニファーとの再会

亮がアルファードに乗って汐留に向って

銀座を走っていると10時前に

ジェニファーから電話がかかってきた。

「亮、ジェニファーです」

「はい、お待ちしていました。

どちらへ行けばいいですか?」


「汐留電通ビルの新橋側に来てくれるかしら」

「OKです。5分で行きます」

亮が電通ビルの前に車を止めると

ジェニファーがすぐに車に乗った。

「走って」

ジェニファーがシートに深く

座ると亮は車を走らせた。

「大丈夫ですか?」

「ええ、トム・ブラウンに見られるとまずいから」

「そうですね」


亮は朝日新聞の前からお台場方面に向った

ジェニファーがシートを起こすと

亮の膝に手を乗せた。

「何から話しましょうか?亮」

「はい、有森を射殺した理由を知りたいですね」

亮は冷静に聞いた。


「それは上からの命令があったからよ」

「上って?ブラウン捜査官?」

「ううん、もっと上よ。

有森は奥さんが警視庁に勤めているから

日本警察の情報を有森が

取っていたはずだったんだけど、

いつの間にか裏切っていた」


「そうだったのか・・・でも大阪、京都の

犯人の手がかりが消えてしまった」

「京都の射殺は間違いなくエリックよ、

大阪は有森に命令された人間」

「捕まった四人は?」


「亮、日本にも暗殺集団の組織が作られて

いるのよ。四人はそのメンバー絶対口は

割らないわ」

「そんな事って」

「昔は暴力団が請け負っていた殺しも

警察の監視が厳しくなったって

殺し屋が組織されてきたの

日本は武器を持った凶悪犯人を

射殺しないから野放し状態よ」


「野放しか・・・なるほど、恐ろしい話です」

「日本の警察もそれに対応しなくては

いけないわね」

亮は首を切られた二人の警視庁刑事を思い浮かべた。


「それはFBIの調査済みなんですね」

「ええ、でもエリックは日本で逮捕されては困るのよ、

あなたがエリックを追い詰めているのを

聞いてドキドキしていたわ」


「それはマギーに聞いたんですか?」

「ううん、マギーはプロよ、雇い主の

情報は流さないわ、信じてあげて」

「でも、彼らは犯罪人です罪を償ってもらわないと、

死んだ人が浮ばれない」


「彼らの罪はアメリカで償わせるわ、

アメリカと違って日本では死刑に出来ないでしょう」

「それでは日本の警察の面目が・・・」


「じゃあこうしましょう、彼らは京都で官僚射殺後

すぐにアメリカに逃走、日本の警察捜査協力で

アメリカ某所の銃撃戦で全員射殺。

大阪の事件と残りは日本の警察が捜査して」


「ジェニファーの立場でそんな

筋書き書けるんですか?」

「ううん筋書きも上の人間か書いている、

約束するわ。原警視の功績になるように」

「ジェニファー、君はいったい何者?」


「FBI秘密捜査官、そして暗鬼のエキスパート」

「秘密捜査官って」

「FBIの中でも秘密に動いている人間がいるのよ」

「ではジェニファーは表向きはFBIの捜査官」


「そう、私の2つの顔を知っているのはあなただけ」

亮はそう言われて鼓動が早くなって来た

「秘密は守ります」

亮は神妙に言うとジェニファーが微笑んだ。


「ええ、あなたが私の秘密を守る男に

値するかどうか調べさせてもらうわ」

「調べる?」

「分っているくせに」

ジェニファーは亮の股間を強く握った

「えっ?」

~~~~~~~~


亮とお台場のグランドニッコーホテルに入った。

「ここのホテル何回も名前が変わったんです」

「それどういう意味?」

「二人の思い出のホテルが無くなるって

寂しい気がする」


「へえ、亮は誰と来たの?」

「家族と食事に来ただけです。

ジェニファー、そう言えば4年前僕の家に

泊ったのでホテルの事は関係ないか」

「行ったホテルはラブホテル。

それにラーメン美味しかったわ」


「また行きましょう・・・ラーメン」

「ええ、日本に移動したらまた連れて行って」

「はい、ところでジェニファー、

何か目的がありますね」

亮はジェニファーの行動が解らなかった。


「そうよ、あなたの体が目的」

ジェニファーは亮の前で裸になった。

学生時代毎夜のように関係を持った

ジェニファーの体は

腹筋が割れるほど鍛え上げられた

体はまさにプロの体だった


「すごい、相変わらず綺麗な体ですね。

ジェニファー」

「ありがとう、あなたも相当鍛えたわね」

ジェニファーは亮に抱きつきベッドに倒し激しくキスをし、

亮の服を脱がせテーピングしてある

肋骨の間に出ている乳首を噛んだ。


「痛い、ジェニファー」

「私、この世の中で一番あなたと関係した女よ」

亮はジェニファーの激しい責めに応えた。

「今度は僕です」

亮は男性的な筋肉質のジェニファーの全身を

毛流に逆らって優しくなで、

その反応を詳細に記憶して行った。


「亮、何をしているの?気持ち良い」

ジェニファーは激しい息使いで聞いた 

「僕の女性関係も知っていますね、ジェニファー」

「え、もちろんよ」

ジェニファーは亮の周りの女性が

亮に夢中なのを知っていた


「じゃあ、その女性たちと同じ事をさせていただきます」

ジェニファーは亮の言葉を聞いて体中に電流が走った

ジェニファーは亮を混乱させるために

声を出し続け自分の性感帯を隠していたが、

亮の指先はジェニファーの

性感帯をピンポイントで責めた。


ジェニファーの右のわき腹、

左の脇の下、襟足の生え際、腰の周り、

そして足首から内腿へ舌を這わせるとジェニファーの

体は痙攣を起こし亮の体を求めた


「ください、あなたの体を」

「ジェニファーそれは芝居?」

息使い荒くジェニファーは答えた

「いいえ、本当よ。気が狂いそう」

「では、体に聞きます」

亮は先祖正志斎が伝えた秘技を

ジェニファーの秘部に行なった。


「ギャー」

ジェニファーは首を激しく左右に振り大きな声を上げ、

体を丸太棒のように硬直させ数秒後ジェニファーの

体は小さな痙攣をピクピクと全身に起こすだけだった

「ジェニファーまだ終わっていませんよ」


亮の巨大な物がゆっくりとジェニファーの中に

入るとジェニファーは目を大きく開け、

陶酔から一瞬目を覚ますと亮の激しい運動で

ジェニファーの下半身は宙に浮いた。


それはどんな名女優でも演技を

続けられないような快楽だった

亮の激しいピストン運動は

レッドーゾーンに入ったような

スピードでジェニファーは

今まで経験した事の無いような

快感を受け、意識はこの世に無かった。


「行きます」

亮は両手を合わせ、体中の気をあそこに集中させ

一気にジェニファーの中に放出した。

すると、ジェニファーの体が金色に輝いた

30分後ジェニファーが大きな

呼吸と供に目を覚ます亮に抱き付いた。


「あばら骨が痛くなかったらもっと頑張れたのに」

「何を言っているの!」

亮が優しい目でジェニファーを見つめた

「やっぱり私達は繋がっているのね」

「それってどういう意味ですか?」


~~~~~~~

「おじいちゃん、春麗です」

小妹は趙剛に電話をした。

小妹は愛称で春麗が本名だった。


「久しぶりだな、春麗」

「今から香港に向います」

「どうした急に!」

「22時35分に日本人の一文字が

着きますので後を付けてください」


「ん?一文字はターゲットじゃないか」

「ええ、亮の約束にまでは

一文字を守らなくちゃいけないの」

「奴は狙われているのか」

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