シルバーコレクターの頂点! 超個性派一家の家長
さて、今回も前回に引き続き筆者の独断と偏見で選ぶ、歴代競走馬シルバーコレクターランキングを発表していきたいと思う。
第1位は納得のステイゴールドを。
この馬は 7歳時に引退するまでに50戦してたったの5勝、その内GI勝利は一回のみ。にも関わらず生涯獲得賞金は7億6000万円を超える。
ひと山デカいのを獲った訳ではない、兎に角この馬2着、3着が多かったのだ。
2歳新馬戦でデビューすると好走を繰り返し、何とか6戦目で初勝利。だが、勝ち上がりが遅かったためクラシック前半には出走できず、ようやく出走できた菊花賞も8着と凡走して終わった。
だがその後、1600万特別、OP、GIIIと立て続けに2着に付け、続く日経賞こそ4着だったが天皇賞(春)でも10番人気ながら2着と激走した。
その後も重賞~GI競走に出走し、 毎回良いところまで行くのだがあと一歩勝ちに届かないそんなレースが続く。
結局、この馬が重賞初勝利を挙げたのは,00年の目黒記念。彼が6歳になってからだった。
だが、それで力を吐き出してしまったのかその年は凡走を繰り返して終わってしまう。
次の年、ステイゴールドも最早7歳これ以上の活躍は厳しいかというファンを置き去りに、新年早々に日経新春賞(GII)を快勝。その後は何とドバイで行われるドバイシーマC(GII)に挑戦し、勝ちをもぎ取ってしまう。
だが、「いよいよGIタイトルを」という周囲の期待も虚しく彼は凡走を繰り返した。
そして時間はあっという間に流れいよいよ7歳時の年の暮れ。年齢的にこれが最後のチャンスであろうという中、陣営が選択したレースは何と香港は沙田競馬場で行われる香港ヴァーズ(GI)。
鞍上に武豊と名手をのせ、事前の人気では2.0倍の1番人気で挑んだこのレース。
彼は、ゲートを出ると中団前目に付け先行馬を追いかける。
ところが先行したエクラールの脚は以前衰えず、逆に3コーナーを過ぎて他馬を引き離しにかかる。
そのまま4コーナーでに他馬に5馬身程のリードをとるエクラール。
最早決まりかと思われた中、猛然と脚を使いこれに並びかけるステイゴールド。
ゴール直前でエクレールを躱しアタマ差でゴール。
ついに念願のG1タイトルを手に入れた。
通算50戦目にして生涯一度きりの引退レースでの出来事だった。
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その後、繁殖生活に入る同馬だがその実績は物凄い。
,15年に死没するまでにオルフェーヴルやゴールドシップ。インディチャンプやオジュウチョウサンなど日本競馬史上に残る名馬を多数輩出した。
また、受け継いだのはその能力だけでなくその気性・性格もではないだろうか。
特に個性的な馬としてゴールドシップなどは有名ではないだろう。
きっと彼から始まった一族の血はこれからも日本の競馬界を賑わせてくれるに違いない。
次回掲載予定
『夏競馬本番! ローカル競馬場の名物料理』
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