強い!! でも勝てない惜しい馬

 過去の競走馬の中には、十分にGI戦線で活躍しながも、中々勝ち鞍を挙げる事の出来ない通称『シルバーコレクター』と言われた馬たちも存在する。

 今回はそんなシルバーコレクターたちを独断と偏見のランキング形式で紹介していこう。


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 まず、第3位にはメイショウドトウを。

 この馬、デビューからそこそこ順調に勝ち上がり重賞をも勝利。そこから更なる躍進を遂げるべく、GI初勝利を目指し宝塚記念に出走した。

 そこで彼は生涯の宿敵と出会う。その名をテイエムオペラオーと言う。


 メイショウドトウは宝塚記念で、テイエムオペラオーの後塵を拝して2着に破れる。が、その後もGIに挑戦を続ける。

 だがしかし、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、そして有馬記念、年を跨いだ天皇賞(春)とそのことごとくをテイエムオペラオーに栄冠を奪われ2着。


 もはや、彼はテイエムオペラオーには敵わないのかと誰もが思い始めた宝塚記念。

 このレース、積極的に先行策を採ったメイショウドトウテイエムオペラオーの猛追を躱し勝利、ついGIタイトルを奪取した。まさにドトウの執念が実った結果だろう。


 結局、彼は生涯27戦10勝、その内GIは9戦したうち1着1回、2着5回、3着1回という成績で引退した。

 ちなみに引退式はテイエムオペラオーと合同。繁殖馬としての繋養先まで一緒というどこまでも縁が深い2頭だった。


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 2位にはブエナビスタ。

 この彼女は新馬戦こそ3着だったが、その後は名騎手安藤勝己と共に、2歳牝馬最高峰阪神ジュベナイルフィリーズ、3歳牝馬クラシックの桜花賞、優駿牝馬を勝利。牝馬二冠を達成し一気にトップホースとして名乗りを挙げた。


 ところがだ、ここから彼女は惜敗続き、2着3着には滑り込みながらも中々勝ちきれない。

 その後、何とか GIを3勝するが5歳時の有馬記念7着をもって引退、繁殖馬としての余生を送る事になる。


 とはいえ、生涯成績23戦9勝、その内GI6勝、生涯獲得賞金14億7886万9700円(当時JRA歴代2位)、牝馬歴代1位は競走馬としてトップクラス。

 その実績をもってして,10年のJRA賞年度代表馬。そのほか,08年から,11年にかけて4年連続で世代のJRA賞最優秀牝馬を受賞まさに歴史的な名馬としてその名を歴史に刻んだ。


 史上最多のデビュー以来19戦連続1番人気、という数字がそんな彼女への評価を表しているだろう。


 さて、いよいよ第1位……といきたいが、今回は少し長くなってしまったので、申し訳ないが続きは次回ということで…………。


次回掲載予定

 『シルバーコレクターの頂点! 超個性派一家の家長』

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