　さて、本来であれば各競馬場の1開催日に行われる重賞競走は1つだけだが、稀に例外が存在する。

　その1つがダービーの後に東京競馬場にて行われる目黒記念(GII)である。

　このレースの名前は日本ダービーの前身、東京優駿大競走が行われた今は存在しない目黒競馬場に由来する。日本ダービーとは切っても切れないレースなのだ。

　更にこのレース、前述のレース初回より6日早く行われた、日本で最初の重賞競走といわれとても歴史が長い。

　また、日本最古のハンデキャップ競走(馬の重りの重量に差を付ける競走)でもある。

　このレースの出走条件は4歳以上、つまり古馬であることだ。その上ハンデ、その為脂の乗りきった馬たちによる巧妙で手に汗握る好勝負が行われる事も多い。

　更に言えばこのレース、ダービーと同じコースで１００m長いだけなのだ。

　なので、ダービーでは勝ちを逃した騎手が鬱憤を晴らすかの様に勝ちを挙げる事もままある。

　皆さんも、ああダービー凄かったじゃあ帰ろう。では無く、もう1レースこの目黒記念をご覧になってから帰ったらいかがだろう。

　若駒たちの激しい争いとはまた違うレースを観る事が出来るかも知れない。

次回掲載予定

　『強い！！でも勝てない惜しい馬』

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい