追放先で大成功!? 追放系競走馬
オジュウチョウサンという11歳現役馬がいる。
GIタイトルを9個も保持する世紀のレジェンドだ。
障害重賞15勝・13連勝、JRA重賞15勝・9連勝、11レース連続勝利、史上初の同一重賞5連覇などの数々の記録を達成した。
この功績をもってして史上最多計4回のJRA最優秀障害馬に選出されている。
その獲得賞金は,22年4月時点で、9億4137万7000円。まさに競走馬界の大成功者と言えるだろう。
ただ、オジュウチョウサンも初めからこのように大活躍していた訳では無い。
,13年にデビュー後、平地競走を2戦するも大敗。
競走馬として資質に欠けるかと周囲から思われていたが、一縷の望みを賭け、1年の長期休養を挟むと障害競走に出走した。
障害競走に転向した後は、初戦こそ14着と大敗したものの、その後は善戦を続け転向4戦目にして待望の初勝利を挙げる。
そして結局、,15年は勝ったり負けたりを繰り返しながら障害の経験を積むことになる。
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年が変わって,16年。
オープン戦を勝って迎えたのは中山グランドジャンプ(J・GI)。
このレース、オジュウチョウサンは単勝6.5倍の2番人気。
とはいえ、1番人気のサナシオンは単勝1.3倍と圧倒的人気。
オジュウチョウサンの優勝を信じる者は余りいなかったと言えるだろう。
ところが蓋を開けてみれば、オジュウチョウサンは2着のサナシオンに3馬身半の差をつけ圧勝、初のGIタイトルを手に入れてしまった。
そしてその後、障害重賞を連勝。一気に障害競走トップホースへと駆け上がって行く。
だが、そこに強敵が立ちはだかった。
それこそ、第139回中山大障害 (J・GI)にて、直接対峙した昨年のJRA最優秀障害馬アップトゥデイトだ。
このレースは真の障害戦王者を決める戦いと言って良いだろう。
レースは2頭の一騎打ちになったが、最後の直線でオジュウチョウサンが独走態勢に入り、9馬身差で圧勝。J・GI春秋連覇を達成したのだ。
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その後はあれよあれよという間に勝ちを重ね、数々の栄誉を勝ち取り、その長い栄光の経歴を積み重ねて行った。
途中、レース中の怪我でブランクに突入する事もあったが、今年4月の中山GJにてJ・GI9勝目を挙げるなど未だにその活躍は衰えない。
とはいえ、既に11歳と競走馬としては超高齢。
取り返しのつかなくなる前に、その栄光に輝く競走馬生活に幕を引き、ゆったりと余生を過ごして欲しいものである。
次回掲載予定
『大連敗!? 無勝不敗の人気馬』
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