第15話 ジグザグ

 昨日は、悠希が幼馴染みの勇乃 悠希だったことがわかってとても嬉しかった。

でも、みんなで喜んでいたとき、悠希が苦笑いしているような気がした。

 私たちと会わない間に、なにかあったのだろうか?だとしたら、相談にのってあげたいなぁ。


「おはよう、優花!」

「あっ、明莉、おはよう!」

「昨日は、本当に良かったね。」

「ほんとほんと、私たち3人揃うって、凄くない?こっから、もとの関係に戻れるといいね!」

私のその言葉を聞いた瞬間、明莉は、暗い顔になった。

「優花、覚えてないの?

悠希が転校した本当の理由。」

「えっ?」

「あっいや、なんでもない,,,,,

もとの3人に戻れると嬉しいよね!」

ん?悠希が転校した本当の理由?

そんなのあったっけ?

もしかして、私のせいで、転校したとか?

いや、それはないよね。

だっ、だって、私たち3人は、昔から、すごい仲が良かったんだもんね。


そのこと考えると、苦しくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る