第16話 新しい友達

「あっ、優花、明莉、おはよう!」

そんな話をしていると、悠希が手を振ってあるいてきた。

「何話してたの?」

「えっ?あっ、いつもの、私の好きな漫画の話をしてたの。」

ふぅーん、といいそうな顔をしながら、悠希は、明莉の方を見て、アイコンタクト?らしきことをしていた。

「どうしたの?」

「いや、なんでもないよ。」

なんか変な空気がただよってきた。







~休み時間~

「ねっ、ねぇ、優奈ちゃん。」

そう話しかけてくれたのは、2日くらい前に転校してきた心夏ちゃんだった。

「はい、なんでしょう?」

私がそう答えると、

「お願いがあるの。 

私と零夏の友達になってほしいんだ。」

「いいけど、急にどうしたの?」

「実はね、私は別枠だとして、零夏は、2年間一緒だったからわかると思うんだけど、人とか変わるのが苦手でね、だから、友達が増えれば、人と関わるのが、上手くなるんじゃないかなって、思って。」

 確かに、最近鈴や慶一と仲良くなってるみたいだったけど、あの二人だけっていうのは、流石に可哀想だからね。

「うん!承知。 

 これから、よろしくね!」

心夏ちゃんの顔が、ぱーっと明るくなり

「ありがとう!これからよろしく!」

そう言って、心夏ちゃんは、零夏ちゃんのもとの走っていった。

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