第11話悠希の思い人

「まずは、陽菜がどんな人か、知ることが大切。」

明莉がそう言った。

「陽菜ちゃんは、一樹くんや鈴ちゃん、慶一君と仲がいいけど、4人の中でも、かなり落ち着いてる方だと思う。」

「確かに、でも、鈴と慶一は最近、一樹達とじゃなくて、零夏と一緒にいるよね?

何でだろう?」

「うんうん、そうだよね!何でなんだろう?」

あっ話がそれちゃった。

「それより、悠希の話を進めないと!」

「あっ、ごめんごめん。悠希もごめんね。

話、進めようか」

「悠希、陽菜ちゃんが他に、どんな人だって思う?」

悠希は、少し考えてから、こう言った。

「うーん,,,,,面倒見がいいから、言われたことを、受け止めてくれる人かな?」

「あっ!それだよ!

悠希の気持ちを、遠回しにじゃなくて、そのまま、伝えればいいんだよ。」

「えっ!

それめっちゃいいじゃん!それでいこ!」

明莉も賛成してくれるんだったら、安心だ。

「うん、そうする、ありがとう!」





~放課後~

「陽菜ちゃん、昨日の返事なんだけど、ごめんなさい!

僕には、心に決めた人がいるんだ。

だから、陽菜ちゃんとは、付き合えない。

だけど、友達として、これからは、一緒にいてくれる?」

僕は、勢いよく、頭を下げた。

「顔をあげて、ありがとう。

これからは、友達として、よろしくね。

それじゃあ、また、明日。」

陽菜ちゃんは、そのまま、帰っていった。

 ちなみに、みんなが気になっている、僕の思い人は、幼馴染みの霞 優花だ。

だから、ここの学校にいる優花と明莉とは、仲良くやっている。



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