第15話 何か…俺って格好悪すぎ。
アリス嬢はひとしきり話しては、三杯目のお茶をコクコクと飲んでいる。
その間、俺は彼女から聞いたエース俺がベル嬢に対し失礼な事を言っていのを…反省していた。
(姉貴ぃ恨むぞ…なんつぅネーム書いたんだよ。マジ勘弁してくれよ)
その時、執事のクルーズからアリス嬢が来客している事を聞いたのか、休出から早めに帰って来た兄が俺とアリス嬢の居る客間へと入って来た、
「やあっアリス嬢っ今日は何用でこられたのですか?」
「カッカリム様っご機嫌よう。今日はたまたまお屋敷の前に通り掛かかりましてたの。突然のご訪問お許し下さい」
「そうでしたか?迷惑だなんてとんでも無い。いつでも気軽にお越し下さい」
アリス嬢に挨拶を交わしては、俺の横に座る兄さん…このタイミングで座るのか。
「…なんだ私が来たらまずかったのか?もしかしてお二人の邪魔をしてしまったかな?」
「兄さんーーっ」
「いいえっ!とんでもございませんわっ!是非カリム様もご一緒に居て下さい」
何かを勘違いした兄の誤解を解こおとした時、アリス嬢が物凄い勢いで俺の代わりに否定をしていた。
(…んなに全否定しなくとも)
「そうですか?なら少しだけ私もご一緒させて頂きましょう」
と、真っ赤になったアリス嬢を見ては、…ああ、まただ。兄さんは何故かアリス嬢の前だと自然に笑う。
俺が、これまでに兄さんを見てると、余程親しい人の前では無い限り自然に笑う所を見た事が無い。
(心を許したつーの?)
それは…微妙な匙加減で、作り笑顔か自然に笑うのかは、観察していなければ分からない位だ。
だから、周りの人達からは到底気付かれ無い。
けどっ今は作り笑顔では無く。アリス嬢に対し自然に笑い掛けている。
……ベル嬢とは何処と無く違う。
(兄さん…もしかしてアリス嬢の事が?だとすれば姉貴のネーム通り…ぶつぶつ)
「…なんだ?エース何ぶつぶつ言ってるんだ?」
「あっ…いえっ学校の宿題を思い出して…すみません」
俺は兄さんとアリス嬢に悟られ無い様なんとか誤魔化したがっ…勘の鋭い兄さんの事だ、誤魔化せるか?
「……まったくお前って奴はあれほど前もって準備を怠るなと言っておいたのに、しかもアリス嬢が来ておられるのだぞ」
「はい…すみません」
その様子を見ては、アリス嬢もクスクス笑っている。と、言うより笑われた。
(クゥッ情け無ねぇ…もっと他に良い言い訳が思いつかねぇ)
「エース様っお気になさら無いで下さい。そう言う事は私も有りました。私も女学院に通っていた頃、良くベルに注意されましたわ」
「ですよねぇ」と、あははと笑っていたら隣に座っている兄さんからダークオーラが来た。
調子に乗るなって今にも木刀が出て来そうな圧で睨んでます。
後は兄さんにアリス嬢を任せては、自分の部屋に戻る事にした。
その方が何となく良い様な気がしたからだ。兄さんも俺を止めはしなかったしな。
…多分。兄さんアリス嬢の事が好きなのかも。
だとしたら、ベル嬢はどうなってしまうのだろうか。
兄さんの事だから中途半端な事はし無いとは分かってはいるけど…なんだか複雑な心境だ。
アリス嬢も可愛い妹を泣かせる様な事は、し無いはずだし。
今の俺は取り敢えずベル嬢への謝罪を考えるのが一番だよな。
エースが言っていた事とは言え、今の俺が彼自身なんだ…って…ん?ちょっと待て!
おかしく無いか!!俺は何もかも姉貴のネームが悪いっ!と決め付けいたけどっ何かが変だ。
だって…本当はアリス嬢と兄さんが婚約するはずだったんだろ?
所がドッコイ!何と蓋を開ければ違うじゃ無いのよっ?
しかも…エースがベル嬢に対しての失言って本当に書いてあったのか?
「やはり…「如月 尊」が来た事で、この
(…となれば姉貴のネームは充てには出来無いか)
「まあ…良いさ。どっちにしろ俺がこの世界で生きていくしかねぇんだからな」
部屋のバルコニーに出て空を見上げると、そこはもう夕暮れ時。
バルコニーの下から話し声が聞こえたので目を向けたら、アリス嬢が帰るのか。
兄さんがアリス嬢の馬車まで見送っている所だった。
余程、楽しい時間だったのか二人を見るとなんだか別れを惜しんでいる様にも見える。
そんな二人を見てベル嬢の事が脳裏に浮かんだ。
何だか彼女の事を思うと居た堪れ無いよな
♦︎♢♦︎♢♦︎後書き♢♦︎♢♦︎♢
…ごめんなさい。私が書くエースくん何だか良い所無さ過ぎですな。゜(゜´ω`゜)゜。
こんな…こんな筈では無かったっ…はず(゜ω゜)
ここまでお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。゜(゜´ω`゜)゜。
※フォローありがとうございますな!感謝感謝ですぞっ(*´꒳`*)ノ
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