②
(あれで意外と、ヤキモチ妬きだしなぁ…)
女の子と遊びまくってた時は、エッチしただけで彼女だと勘違いしちゃう女の子達がケンカになったりして。
ヒドイ話、嫉妬なんて面倒臭いな~って思ってたんだけどね。智久さんにされるのは、むしろウェルカムっていうか。全くヤじゃないから不思議。
ほら、元彼のこと…結構気にしてたじゃん?
オレがネガティブなの知ってるからか、そゆとこ敢えて隠さず見せてくれるからさ。
独占欲とか、年上で見た目大人っぽいクセに…
なんか可愛いいなって。
最終的にはオレも盛り上がってズルズルエッチ三昧とか…。端から見たら、バカップル満喫してるわけですよ~エヘヘ🤍
「今日は帰り早いって、言ってたっけ…」
珍しく定時で帰るからと…。夜は楽しみにしてろよなんて、ヤラシめなキスして仕事に行った智久さん。
一体ナニされんだろ~って、ウキウキと期待しながらアパートへと帰ってきた。
夜のお楽しみの為にも、早めにご飯作っておかなきゃね!
もしかしたら、先にオレが食われちゃうかもだし?
なら早く準備しとかなきゃと。
オレはいそいそエプロンを着けると、鼻歌混じりに夕食の仕度へと取り掛かった。
「そろそろ帰ってくるかなぁ~。」
ご飯もバッチリ準備し。洗濯に風呂掃除、ベッドのシーツも干したヤツに取り替えて…。
バッチコーイな状態で、愛しい人の帰りを待つ。
この時間が堪らなく幸せなんだけど。
早く会いたいよ~って、もどかしくもあって…。
二人掛けのソファーでクッション抱えながら、今か今かとその時を待ち侘びた。
したらピンポーンって呼鈴がなって。
いつもはそんな事しないのに、何かのプレイかな~とかバカなことを考えながら。
ウキウキと玄関のドアを開けたら─────…
「え…」
「ゆき、お…」
そこには思いもよらない人物が、いた。
「なん、で…和っ…」
真っ白になり、訪問者を前に絶句する。
だって、コイツがここに来るなんてあり得ないと思ってたからさ。けど…
「雪緒…やっぱりここに住んでたんだな…」
和樹─────そう。
訪問者は、オレの元彼である″和樹″で。
和樹はオレが初めて本気で好きになった相手。
オレが″オトコ″を知った、最初の男…でもある。
家庭の事情で、オレが地元に帰ってしまい。
遠距離と、それによる不安でオレが焦って追い詰めちゃったってのはあるけども。
結果、和樹はオレを捨てて。
住んでたはずのこのアパートも、知らないうちに引っ越してしまってた。
結局まともに連絡も取れないまま、うやむやに自然消滅しちゃったんだよね…。
その和樹がなんで、ここに…?
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