⑤
「飽きずによく見てられるなぁ。」
「だって、ホントに嬉しかったんだもん~。」
毎日見てても飽きないよって、ベッドの中でニヤける。
「まあ…喜んでくれたなら、何よりだよ。」
そして智久さんは肩肘をついて、オレの隣りで笑ってる。勿論、お互い素肌を晒して…だ。
「なんかさ~…智久さんのものって感じして、いいよね~。」
季節が一巡りして、運命にもクリスマスという特別な日にオレの夢が現実になって。
大好きな人から与えられた証に、ついつい泣きそうになる。
「感じ、じゃねえよ…」
俺のだよって抱き寄せられて。
意外と強引な一面にも…ドキドキが止まらなかったり。
「んで、俺は?」
「えっ……オレ、の…?」
「ん。」
遠慮がちに答えたら、チュッてされた。
片想い中は、寝てる隙にこっそりするしかなかったのに。
今は欲しいと思うだけで、智久さんの方から与えてくれちゃうんだ。
「もう…いっぱいシたのに、勃っちゃったじゃん…」
露出したままの下半身を、恋人になった智久さんのソコへと擦り付ける。
したらオレ以上に硬くなったモノとぶつかって…
ついヘンな声が出ちゃった。
「はは…ホント、敏感だな…」
初めてじゃないクセにと、智久さんが低くヤラシイ声で囁いてくる。
そのまま腰を抱き寄せ、ナニを擦り合わせてくるもんだから…。オレは堪らず弓形に仰け反った。
「あ…だって、気持ちぃコトすんの好き、だもん…」
真面目そうな顔に似合わず、実はエロオヤジだった智久さんは。意地悪な笑みを浮かべながら、乳首へと噛み付いてくる。
下半身を刺激されながら、しつこいくらい舌先で突起を弄られ、歯をたててられたもんだから。
オレは大袈裟なくらい歓喜しちゃって、女々しくもアンアンと喘いでしまった。
「だったら沢山、気持ち良いことシてやるから…」
「んあっ…?」
耳に舌を捻込んで、告げられる。
「俺だけに、しろよ…」
「ああんっ…も、当たり前、じゃん…」
散々ヤリまくってトロトロだった穴へ、いきなり凶器と化したナニをブチ込まれ。
ビリビリとそこから、快感が走る。
オレってこういうSっぽいプレイが好きみたいで…。一気に串刺しにされ、単純にもまた精液を撒き散らしてしまった。
トコロテン、ちょーヤバくない…?
「お前、イき過ぎ…」
「だっ、て…智久さんが意地悪すっから…」
こうなると、オレのチャラ男スキルなんて無意味で。イッたばっかでガンガン攻めたてられ、口から出るのは気色悪い悲鳴だけ。
男とすんのオレが初めてとか嘘でしょってくらい、
智久さんの性器は、オレのイイトコばっか刺激してくっからさ…。
気持ち悦すぎて、バカみたいに何度も何度もイカされてしまった。
「智さっ、」
「ん…」
最中にちゅーしたいよって、手を広げたら。
繋がったまんま智久さんが身体を寄せてきて。
噛み付くようなキスで応えられ、太い首に腕を回して行為に酔いしれる。
その間も器用に腰を打ち付けてくるもんだから…。
オレ、セックスで死ねちゃうかもってぐらい頭ん中は快感で真っ白になり。
オレはノンケだった智久さんにより、いいように淫されていった。
「好きだ、雪緒ッ…」
「あンッ…オレも、好きっ…」
絶頂が近付くにつれ、行為がより激しくなって。
智久さんの表情が額に滲む汗と共に、一層色気を浮き上がらせる。
「雪緒…雪緒ッ…」
「名前、ヤバいよっ…」
愛しい人が、自分を抱きながら名前を口にして。
それが紛れもなくオレなんだと証明してくれてるようで…胸がいっぱいになる。
のし掛かる智久さんの首には、オレに与えてくれたネックレスと対を為すそれが煌めいていて。
彼がオレの奥へと繋がる度に激しく揺れ、光を放つ様がとても綺麗だなぁと思った。
「あ、もっ…イッちゃうよ…!」
「ん…俺もイきそうだッ…」
こうなる日を待ち侘びて、一年耐え忍んだ恋。
柄にもなくら地道にアピールなんかしてさ…
智久さんに優しくされる度に、有頂天になって。
例え叶わなくても、長くこの関係が続けばなんて弱気に祈ったりもして…。
まさか両想いになれるだなんて。
夢みたいだって、最初は疑ったっけ…。
「雪緒…愛してるよ…」
けど、これは現実。
智久さんの熱も感触も与えられる快感も全部、本物なんだから。
「智久さっ、好き…大好きッ…アアッ…!!」
片道ではない愛情が、こんなにも幸せだなんて。
「はぁ…雪緒ッ…!」
「イッ…ああァッ─────…!!」
それを存分に堪能したオレは、芯を揺らし。
淫らな蜜を垂れ流す。
内でビクビクと痙攣する智久さんのソレもまた、
オレの中で達し…
溢れんばかりの熱を吐き出した。
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