26.てくてくてくてく・・・

クラ子「駅まで、おねーさんと一緒に行こうね♪」


妹友「うっへえ・・・何、ウキウキしているんですでちか・・・?」


クラ子「あっははは!最近の若者はノリが悪いなあ。夜道を歩くのはウキウキするもんじゃない?」


妹友「・・・クラ子さんって、子供っぽいでちねえ」


クラ子「・・・何おう・・・中学生の癖に生意気な・・・」


妹友「・・・はいはいでち・・・それにしても、急に、倒れるなんて、「」さん大丈夫でちですかね・・・?でち達が締めたのが悪かったですでちか・・・?」


クラ子「・・・多分、大丈夫よ・・・。・・・多分・・・・・・。・・・「」君さぁ・・・気絶していた時、何か寝言を言っていたよねえ・・・」


妹友「はいでち・・・。・・・何か・・・ままごと・・・?とか何とか言っていたですでちよね?」


クラ子「うん・・・誰かと、ままごとしている、小さい頃の子供の頃の夢だったのかな・・・?「」君にも、あんなおませな時期があるなんてさ・・・あははっ!・・・お相手は誰となんだろうねえ・・・?」


妹友「相手が羨ましいですでち。でちも、もっと早く「妹」と出会えて、「」さんと知り合えていたら、今頃・・・でちは・・・」


クラ子「あっはっはっはっ!!・・・・・・あたしも、あいつとは、高校になってからの付き合いだからなあ。「」君の子供の頃かあ・・・、折角、「」君の家に行ったんだし、「」君の子供の頃の写真見せて貰えば良かったよ。どんな顔してるんだろ」


妹友「・・・子供の頃の「」さん・・・ゴクリ・・・。・・・今度、「妹」に見せてもらいましょうでち!」


クラ子「・・・いいねえ・・・・・・・・・おっ、そろそろ、駅前だね、あたしは、家、隣町だからさ・・・じゃあね、妹友ちゃん」


妹友「そうなんですでちか。・・・さようならっ!クラ子さん、またっ」ペコッ


クラ子「うん、またね」フリフリ




♦ 「」の部屋の中


あなた「うーん・・・」


こんこんこん


あなた「うん?・・・「妹」かあ?」


ヤンデレ妹「うん、お兄ちゃん、熱大丈夫?開けるよ?」ガチャ


あなた「・・・ああ、大分楽になってきたよ・・・。まだちょっと、ふらふらするけど・・・」


ヤンデレ妹「・・・・・・もう、びっくりしたよ。急に熱が出たって言うんだもん・・・」


あなた「ああ・・・悪いな、雨に打たれたぐらいで、熱なんか出して・・・」


ヤンデレ妹「・・・お兄ちゃん、たまに、熱出ちゃったりするもんね」


あなた「ああ、我ながら、この体質、困ったもんだよ。「妹」にも迷惑かけちゃうしさ・・・」


ヤンデレ妹「迷惑だなんて・・・気にしないでよ・・・私達、兄妹なんだよ?」


あなた「・・・うん・・・そうだな・・・家族だからな・・・」


ヤンデレ妹「うん!うん!」


あなた「・・・さっきさ、ちょっと眠ってた時、昔の夢を見たんだ。・・・お前とままごとしていた夢・・・」


ヤンデレ妹「・・・えっ?」


あなた「あんときもさ・・・兄妹も夫も奥さんも同じ、家族だって言って、困らされたけどさあ・・・いや、急に、お前が家族なんて言ったから、それ思い出しちゃって・・・」


ヤンデレ妹「えっと・・・そ、そんな事言ったっけ?」


あなた「言ったよ。かなり、俺困ったんだからな」


ヤンデレ妹「そうなんだ・・・。ごめんごめん」


あなた「・・・まったく・・・。・・・・・・・・・・」


ヤンデレ妹「・・・・・・」


ヤンデレ妹「・・・お兄ちゃん・・・添い寝とかしてあげよっか?」


あなた「・・・はぁ!?・・・あのさあ、前にも言ったけど、俺たちは家族でも、一応男女なんだからなっ!もう、そういうのは、いい加減にさ・・・」


ヤンデレ妹「・・・でも、私達、家族なんだよっ!」


あなた「・・・っ!」


ヤンデレ妹「・・・家族なんだから・・・だから、家族に心配してるだけだよ・・・。・・・だからさ・・・あんまりそういう事気にしなくても良いじゃない・・・」


あなた「ええ・・・・まあ・・・いやっ・・・でもさあ・・・」


ヤンデレ妹「ふんっ!」ガバッ!!


あなた「おいっ!急にベッドに入り込むな!」


ヤンデレ妹「いいもん!お兄ちゃんの言う事なんて、聞きません!私、このまま寝るね!」


あなた「お・・・おい・・・こら、寝るなら・・・自分の部屋で・・・・・・・・・・はあ・・・・・・しょうがない妹だな・・・」


ヤンデレ妹「・・・えへへ・・・♪」

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