3.ヤンデレ妹「」ガタガタガタガタ・・・
◆
あなたの学校へ来てしまった妹を、妹が通う中学校へ送り届ける途中の道路
ヤンデレ妹「」ガタガタガタガタ・・・
あなた「何震えてるの?」
ヤンデレ妹「あのクラ子って人・・・」
あなた「ええー?あいつが?どこが?」
ヤンデレ妹「あの笑い声が・・・」
あなた「あー、あれ?あいつ笑うと止まらないんだよ・・・ああいう生き物って思えば良いよ」
ヤンデレ妹「・・・そうなの・・・?そうなのかな?」
あなた「それ以外あるか?」
ヤンデレ妹「・・・・・・わかんない・・・わかんないけど・・・」
あなた「?」
ヤンデレ妹「・・・怖いの・・・」ギュ
あなた「・・・・・・」
◆
妹の学校の校門
あなた「ほらっ、学校ついたぞ、今度こそはちゃんと学校行くんだぞ」
ヤンデレ妹「う・・・うん・・・」
???「『妹』~~っ!やっと来たでちか」
あなた「ん?君は・・・妹友ちゃん!」
???(妹友)「覚えてくれていて嬉しいですでち、妹友ですでち」
ヤンデレ妹「ああ・・・うう・・・」
妹友「時間になっても来ないから校門にこっそり来て見れば・・・まったく・・・『妹』のお兄様の学校に今日も行っていたでちね?お兄様の迷惑を考えるべきでち」
ヤンデレ妹「うう・・・それは・・・」
あなた「そうだ、妹友、もっと言ってやってくれ」
妹友「はいでち、言わせて貰うでち」
ヤンデレ妹「お、お兄ちゃん・・・助けて・・・」
あなた「学校に行きなさい、ほらっ」
ヤンデレ妹「うん・・・」
あなた「妹友ちゃん、わざわざ『妹』の為に校門まで来てくれて有難うな」
妹友「え・・・っ!い、いえっ!友達が無断で学校サボるのを見過ごせないですでちから!」
ヤンデレ妹「・・・・・・」
あなた「頼もしいなあ、妹友ちゃん・・・じゃあ、妹友ちゃん、うちの妹を頼むよ」
妹友「はいでちっ!「」さん!」
ヤンデレ妹「・・・・・・」
◆
自宅
ヤンデレ妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん、私だけを見てよ、お兄ちゃん~」ユサユサ
あなた「ば、バカ!今それ所じゃなって!」
ヤンデレ妹「お兄ちゃんは私だけ居れば良いんだよ、お兄ちゃん~」ユサユサ
あなた「あー!負けちゃったじゃないか!10連勝中だったんだぞ!オンライン対戦中に話しかけるとか人の心があるのかお前はっ!俺のドン勝返せや!」
ヤンデレ妹「えっ?・・・でも、お兄ちゃんが悪いんだもの。お兄ちゃんが私だけを見てくれないから・・・」
あなた「余所見しながらFPSゲーム出来る訳無いだろう!」
ヤンデレ妹「・・・私の事を見てよ、お兄ちゃん・・・」ウルウル
あなた「・・・・・・・・・分かったよ、見てやるから・・・涙目で訴えかけるのはよしてくれないか」
ヤンデレ妹「へへへっ!やった!!ずっと私の事見ててね!お兄ちゃん」ピョンピョン
あなた「分かったから飛び跳ねるんじゃないって」
あなた「じゃあ、見つめるぞ・・・」
ヤンデレ妹「うん・・・見て、お兄ちゃん」
あなた「じー・・・」
ヤンデレ妹「うふふ・・・お兄ちゃんの視線感じちゃう・・・」ゾクゾク
あなた「じー・・・」
ヤンデレ妹「うふふ・・・」
あなた「・・・いつまで見てれば良いの・・・」
ヤンデレ妹「ずっと、だよっ♪」
5時間後
あなた「・・・・・・もう勘弁してくれない?」ジーッ
ヤンデレ妹「だーめっ!お兄ちゃんはずっと私の事見てなきゃダメなんだもの!」
◆
学校
あなた「あっ、クソっ!『妹』の奴!!」
クラ子「どうしたの?「」君」
あなた「筆箱のペンが無くなってる・・・。うちの妹が、まーた俺の文房具をパクった!ペン全部根こそぎ取られたよ・・・」
クラ子「えっ!「」君!妹さんに文房具取られてるの!?」
あなた「そうなんだよ・・・前もシャーペンとか勝手にとって、自分の物にしててさ。『お兄ちゃんの物が良いっ!』って・・・」
クラ子「ぷっ!ぷぷぷっ!!!あっはっはっはっ!妹に文房具たかられてるんだ!「」君はっ!?ケッサクだね~っぷぷっ!あはははっ!」
あなた「おいっ!笑うなや!マジで困ってるんだから!!!」
クラ子「ごめんごめん・・・ぷぷっ!・・・・・・それで、どうすんのさ?」
あなた「どうする・・・って?」
クラ子「妹さんの事、このままほっとくの?文房具取られるの?」
あなた「・・・・・・まあ・・・様子見かな・・・いつも叱ってるんだけどねー、なかなか言う事聞かなくて」
クラ子「ぷぷっ!甘いお兄ちゃまねーっ、ぷぷぷっ!」
あなた「・・・うるせーな・・・別に特に被害は無いから良いよ、ムキにならなくても」
クラ子「実害が無い?今日、「」は、文房具も無しに授業どうするのさ?」
あなた「・・・・・・それは・・・うーん・・・その、クラ子・・・ちょっとお願いが・・・」
クラ子「はいはい、私のペン、貸したげるね!ぷぷっ!」
あなた「笑うなよ・・・有難うなっ」ニコッ
クラ子「どういたしまして」
クラ子「(・・・・・・良い笑顔しちゃって・・・・・・それにしても『妹』ちゃん、「」の文房具、何に使っているのかなあ・・・何と言えば・・・ねぇ・・・)」ププッ
クラ子「プププププっ!クスクスクスクス、あははっ!!」
あなた「んだよ・・・笑うなってばよお」
クラ子「ごめんごめん!ぷぷっ!くすくすっ!」
クラ子「(まぁ、いいや。「」は、今日はあたしのペンを使うからさっ)」
クラ子「クスクスクスっ!ひっひひっーひっ!!」
あなた「(うるさいなあ・・・)」
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