3.ヤンデレ妹「」ガタガタガタガタ・・・




あなたの学校へ来てしまった妹を、妹が通う中学校へ送り届ける途中の道路



ヤンデレ妹「」ガタガタガタガタ・・・


あなた「何震えてるの?」


ヤンデレ妹「あのクラ子って人・・・」


あなた「ええー?あいつが?どこが?」


ヤンデレ妹「あの笑い声が・・・」


あなた「あー、あれ?あいつ笑うと止まらないんだよ・・・ああいう生き物って思えば良いよ」


ヤンデレ妹「・・・そうなの・・・?そうなのかな?」


あなた「それ以外あるか?」


ヤンデレ妹「・・・・・・わかんない・・・わかんないけど・・・」


あなた「?」


ヤンデレ妹「・・・怖いの・・・」ギュ


あなた「・・・・・・」





妹の学校の校門



あなた「ほらっ、学校ついたぞ、今度こそはちゃんと学校行くんだぞ」


ヤンデレ妹「う・・・うん・・・」


???「『妹』~~っ!やっと来たでちか」


あなた「ん?君は・・・妹友ちゃん!」


???(妹友)「覚えてくれていて嬉しいですでち、妹友ですでち」


ヤンデレ妹「ああ・・・うう・・・」


妹友「時間になっても来ないから校門にこっそり来て見れば・・・まったく・・・『妹』のお兄様の学校に今日も行っていたでちね?お兄様の迷惑を考えるべきでち」


ヤンデレ妹「うう・・・それは・・・」


あなた「そうだ、妹友、もっと言ってやってくれ」


妹友「はいでち、言わせて貰うでち」


ヤンデレ妹「お、お兄ちゃん・・・助けて・・・」


あなた「学校に行きなさい、ほらっ」


ヤンデレ妹「うん・・・」


あなた「妹友ちゃん、わざわざ『妹』の為に校門まで来てくれて有難うな」


妹友「え・・・っ!い、いえっ!友達が無断で学校サボるのを見過ごせないですでちから!」


ヤンデレ妹「・・・・・・」


あなた「頼もしいなあ、妹友ちゃん・・・じゃあ、妹友ちゃん、うちの妹を頼むよ」

妹友「はいでちっ!「」さん!」


ヤンデレ妹「・・・・・・」





自宅



ヤンデレ妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん、私だけを見てよ、お兄ちゃん~」ユサユサ

あなた「ば、バカ!今それ所じゃなって!」


ヤンデレ妹「お兄ちゃんは私だけ居れば良いんだよ、お兄ちゃん~」ユサユサ


あなた「あー!負けちゃったじゃないか!10連勝中だったんだぞ!オンライン対戦中に話しかけるとか人の心があるのかお前はっ!俺のドン勝返せや!」


ヤンデレ妹「えっ?・・・でも、お兄ちゃんが悪いんだもの。お兄ちゃんが私だけを見てくれないから・・・」


あなた「余所見しながらFPSゲーム出来る訳無いだろう!」


ヤンデレ妹「・・・私の事を見てよ、お兄ちゃん・・・」ウルウル


あなた「・・・・・・・・・分かったよ、見てやるから・・・涙目で訴えかけるのはよしてくれないか」


ヤンデレ妹「へへへっ!やった!!ずっと私の事見ててね!お兄ちゃん」ピョンピョン


あなた「分かったから飛び跳ねるんじゃないって」


あなた「じゃあ、見つめるぞ・・・」


ヤンデレ妹「うん・・・見て、お兄ちゃん」


あなた「じー・・・」


ヤンデレ妹「うふふ・・・お兄ちゃんの視線感じちゃう・・・」ゾクゾク


あなた「じー・・・」


ヤンデレ妹「うふふ・・・」


あなた「・・・いつまで見てれば良いの・・・」


ヤンデレ妹「ずっと、だよっ♪」



5時間後



あなた「・・・・・・もう勘弁してくれない?」ジーッ


ヤンデレ妹「だーめっ!お兄ちゃんはずっと私の事見てなきゃダメなんだもの!」






学校



あなた「あっ、クソっ!『妹』の奴!!」


クラ子「どうしたの?「」君」


あなた「筆箱のペンが無くなってる・・・。うちの妹が、まーた俺の文房具をパクった!ペン全部根こそぎ取られたよ・・・」


クラ子「えっ!「」君!妹さんに文房具取られてるの!?」


あなた「そうなんだよ・・・前もシャーペンとか勝手にとって、自分の物にしててさ。『お兄ちゃんの物が良いっ!』って・・・」


クラ子「ぷっ!ぷぷぷっ!!!あっはっはっはっ!妹に文房具たかられてるんだ!「」君はっ!?ケッサクだね~っぷぷっ!あはははっ!」


あなた「おいっ!笑うなや!マジで困ってるんだから!!!」


クラ子「ごめんごめん・・・ぷぷっ!・・・・・・それで、どうすんのさ?」

あなた「どうする・・・って?」


クラ子「妹さんの事、このままほっとくの?文房具取られるの?」


あなた「・・・・・・まあ・・・様子見かな・・・いつも叱ってるんだけどねー、なかなか言う事聞かなくて」


クラ子「ぷぷっ!甘いお兄ちゃまねーっ、ぷぷぷっ!」


あなた「・・・うるせーな・・・別に特に被害は無いから良いよ、ムキにならなくても」


クラ子「実害が無い?今日、「」は、文房具も無しに授業どうするのさ?」


あなた「・・・・・・それは・・・うーん・・・その、クラ子・・・ちょっとお願いが・・・」


クラ子「はいはい、私のペン、貸したげるね!ぷぷっ!」


あなた「笑うなよ・・・有難うなっ」ニコッ


クラ子「どういたしまして」


クラ子「(・・・・・・良い笑顔しちゃって・・・・・・それにしても『妹』ちゃん、「」の文房具、何に使っているのかなあ・・・何と言えば・・・ねぇ・・・)」ププッ


クラ子「プププププっ!クスクスクスクス、あははっ!!」


あなた「んだよ・・・笑うなってばよお」


クラ子「ごめんごめん!ぷぷっ!くすくすっ!」


クラ子「(まぁ、いいや。「」は、今日はあたしのペンを使うからさっ)」


クラ子「クスクスクスっ!ひっひひっーひっ!!」


あなた「(うるさいなあ・・・)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る