第5話 にしきさん登場

2020年12月29日夜、美琴とLINEで会話していると、途中からにしきさんと思われる方からのLINEになった。


下記は、そのLINEの内容だ。


カゴは身を隠す。

玉は魂本体の入れ物なので玉とセットじゃないといけない。


そばに置いとくだけで意味をなす。


悲しい魂が悲しい結果を招かないように、正しい道へと導くのは我の仕事。

本来の陰陽師の仕事。

それすらまともに出来ない状況が生まれ、死んだ魂すら喰うたり死んだ魂を蘇らせようと動きが出ている。


それが全ての世界の異変、もとあるべき場所へ帰らなければならないのにそれが循環していない。


だから天変地異が起きる。魑魅魍魎で溢れる。


人の衣を纏ったそうでは無いものが存在する。


それが今起きている真実。

それに気づいているものから、消されようとする。


大きな組織にとっては邪魔な存在。

肉体を持たぬ我らにはどうすることも出来ないから、だからこの者が必要なのだ。


この者が正しく導いてくれるだろうと選定された。


生まれた時から、魂を分けた時から決まっている。

反する組織は、また同じように魂を分けた半身を中心に回っておる。

それが貴子となる。

その現実を現実と受け入れ、世界の闇の光となりて、正しい道へと導くかねばならない。


宇宙から始まって託された壮大な理由はそことなる。


だが、1人では叶えられない。

だからずっと試練が与えられた。

共に戦えるものを得るために、本当の味方を知るために、闇を知らなければ、闇とは戦えない。

闇に堕ちても、闇と戦えない。


理に乗れない魂が増えると、宇宙から新たな魂を存在させることが出来なくなる。


何千年何万年と繰り返された理が滞る。

それこそ魑魅魍魎に支配された世界になってしまう。


先人の魂が戻れなくなる。

宇宙の循環が出来なくなること。

つまり、宇宙の崩壊。


闇の勢力は、自分たちが何に加担しているのかすら解していないまま、宇宙の理は循環出来なくなる危機にさらされている。 


それが全ての真実。

昔から繰り返されていることが叶わなくなる。

それこそ崩壊となる。


理を知って生きるのか、知らずして生きるのかでは異なる。

みな、それぞれの使命を持って生まれる。

宇宙根源の源となるために生まれ、そして理によって役目を果たし死んでゆき、また、循環する。


いく年月人類が発生してから生まれている宇宙の根源、それの危機が迫っているのだ。


これまでは人により人に伝わっていた。

親から子へ、先人から未来へ、本が良い例だ。

先人の考えを未来に伝える。

それが出来なくなっている。

本を読む習慣。

学ぶ習慣よりも娯楽が増え、人類は堕落した。


そこから闇が生まれる。

信仰することを教えない大人がいれば子供が信仰するはずもなく、救いたいと思う神の力も弱くなる。


全ての理由。

心が支配されやすい。

闇に打ち勝つ方法を知ろうとせず、闇に流される。

だから一気に闇の時代が来た。

だから祝詞を読むことくらいしか、体を持たない我らは出来ないのだ。


宇宙の理を伝える手段としてそれでもごく一部しか伝えられない。

意識が回復してきたので、この者に代わる。

食事をし生きていかなければなるまい。

それではまた。


以上。


正しい道へと導くのは我の仕事。本来の陰陽師の仕事。この文面から、おそらく美琴の話によく出てくる『にしきさん』と判断した。

どうゆう原理かはわからない。 

これまで心霊現象等を否定し神仏も信仰せずに来たのだが、今起きていることを受け入れるべきか悩んでしまった。


以上、是宮の日記より。

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