ジャケ買いした洋楽CDに入ってる意味わからんヤツのマネ
日本のファンはまさに待ちかねた、というところだろう。ザ・エッジグリーズのセカンドアルバム、『クラウド・イミテイション』の日本版登場である。待ちきれず輸入版を入手したファンも多かっただろうが、レーベルは日本版に、ファーストアルバム収録曲の”クロール・アラウンド・ストーリー”のオフテイクを、アコースティックアレンジヴァージョンとしてボーナス・トラック収録してくれた。まさに必聴モノだ。プロデューサーのダニー・ノミーJr.は親日家らしく、ファーストアルバムリリース後、日本公演をツアースケジュールに組むことを即決したのも彼だという。さて、肝心の本作だが、ファーストアルバム『サレンダー』視聴済みの方には戸惑いもあったかもしれない。前作のライブ感と疾走感は若干なりをひそめ、ストリングスの多用やニック・B・タニック(Key. Cho)のキーボードをはじめ立体的な音響アレンジがほどこされている。1.”ブルー・ミニッツ、2.”プロフェット”、3.”エウサンシア”と、UKムーヴメントの流れを継ぐような名曲が続き、まさに彼らの新境地といえるだろう。メドレーとなる4.”ビハインド・アス”から~9.”レット・ゼム・アウト・クローゼット”までの駆け抜けるような流れは前作に劣らない。オニール・コロンヴァ(Vo.Gt)のハードなカッティングとシャウト、サム・スコット(Ba.Ch)のメロディに絡みつくベースライン、テレンス・ウィルソン(Dr)の重厚なビートは相変わらず我々を引き込むに十分で、本作からこのバンドへ入るファンも多いだろう。筆者は本項起草に当たり、メンバーへ電話インタヴューを申し込んだが、時差によりかなわなかった。しかしファン各位が既に本作に夢中であることは論を待たないだろう。――筆:フライパン川崎(音楽ライター、編集者、コラムニスト)
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