第6話 空中都市アマテラス

「お嬢様お婿様、空中都市アマテラスに到着しました」


「お婿様ってまだ早いですよ」


「そうですよセバスチャン!そう言うのはけっ結婚してからですよ!」


そんな問題でも無いような気がするんだが


「それよりも何だこのデカさ!」


「大体東京ドーム1億個分です」


どんぐらいか分からん


「もっと分かりやすい例えってない?」


「えっとそうですね、日本が約13個分ぐらいです」


それでも分からん


「とにかくめちゃくちゃでかいんだな」


「はい、あと空中に浮いている原理としてはまだ不明ですが、おそらくこの都市の中心部にある世界最大級かつ最難関のダンジョンが原因だと言われています」


「この都市にはバベルの塔以外にもダンジョンってあるのか?」


「都市の中には大体一万個ダンジョンがあると思います」


「結構あるんだな」


「はい、それよりも早く車から降りましょうか」


「そうだな、セバスチャンさんお世話になりました」


「お嬢様のお婿様に当然のことをしたまでです、なにかありましたらこのセバスチャンにいつでもお任せください、では私は水戸家に帰りますのでさようならー」


車がものすごいスピードで走りだし見えなくなっていった


「では、ハンター育成特異高等学校に行きましょうか」


「おう」


「と言ってももう見えてますが」


「どこだ?」


「あそこですよ」


その視線の先には馬鹿でかい城があった


「まさかあれか!」


「そのまさかですよ」


「はぁー、一体どんな学校生活してが待っているんだか」


「きっと楽しいと思いますけど?」


俺の経験上、変に絡んでくる奴とかがいるんだよな


「そうだよいいな」


「何かあったとしても大丈夫です、私が守りますから」


女の子に守ってもらうのはどうかと思うけど、キラキラした顔で言うことかな?


「ほらもう着きましたよ」


「近づいて見たらもっとでけぇーな」


そう言って城の中に入る


「中までデケェー!」


「ふふっ何か子供みたいですね」


笑われたでもやっぱり可愛い!


「あと言い忘れていたんですけど実力検査みたいなのがあるので頑張ってください」


「そんなのがあるのか」


「実力検査と言っても緊張しなくても大丈夫ですよ」


「緊張はしてないけど」


「緊張はしてないんですか」


「緊張はしてないよ、でも俺どれくらい強いか分かんないし」


「自分の強さが分からないんですか?」


「クソ親父以外と戦ったことないし」


さすがにあのスライムのやつは戦ったうちに入らないし


「学長室に着きましたよ忍さん」


「そういやさ水彩、ハンター育成特異高等学校の特異ってなんだ?」


「特別異常な生徒を集めているからそう言われていますけどそれが何かあるんですか?」


「いいや何も無いけど」


そう言って部屋の扉を開く


やっぱりただの高校生活が始まる気がしないむしろ特別異常な高校生活が始まる部屋の扉もう既にを開いている

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