第4話 和風家の秘密

「何故、忍の話がここで出る」


伊佐美の全身からものすごい殺気を放つ


「まずはその殺気を消すんだな、あとここでお前の息子の話が出る理由はお前が一番よくわかっているだろ」


「忍を俺がハンターにしたからか」


「そうだ」


会議の部屋中に不穏な空気が流れる


「でも確か和風家全員がハンターにならない家訓だったはずじゃない」


「我空の意見も分かるが俺達和風家はそんな家訓もなければダンジョンに行ってはいけないなんてものもない、ただダンジョンに行く理由が無かっただけだ」


「だけど、息子をハンターにするならちゃんと五大武家全員に報告するのが筋ってもんじゃないの」


「いちいちお前たちに報告する義務は無い」


「五大武家としての自覚が足りないんじゃないの」


「五大武家だと思ったことは一回も無い」


「そんな事は置いといてだ、和風伊佐美の息子が何かしたか土坑生地」


「伊佐美、お前の息子はハンターになってすぐにダンジョンに入った」


「おー忍はもうダンジョンに入ったのか、だがそれの何が問題なんだ」


「お前も知っているだろ、ダンジョンに入る時にステータスを確認することを」


「そんなシステムあったような無かったような」


「もういい、とにかくその時にお前の息子のステータスを確認した」


「なんかキモい」


「キモいと言うな!」


「そんな事よりステータスになにか問題でもあったの?」


「これを見てくれ」


すると目の前にステータスが出た




『和風忍』  ハンターランクF

『職業』

・下級忍者

『ステータス』

攻撃 D

防御 D

魔力 F

魔防 E

頭脳 D

精神 C

幸運 B

『スキル』

・和風流忍術

・和風流忍具術

・隠密

・毒耐性




「なんだこれは!」


「ヤバすぎじゃない」


「面白いねえ」


「これの何処らへんがすごいんだ?」


「和風伊佐美、それはどうかと思うぞ」


「あんた本当にわかんないのね」


「伊佐、それはちょっと引くよ」


「これを見たら分かるように、お前の息子はもうハンターランクDを超える能力を持っている」


「それがどうかしたのか?」


「ハンターランクDになる実力を既に持っているということが問題なんだ!」


「それで?」


「お前達和風家が今まで自由にしていられたのはハンターじゃ無かったからだ、それに既に能力がずば抜けている」


「それの何が問題なんだ?いい事じゃないか」


「お前達も五大武家だからだ!」


「あんた忘れたの?五大武家にはルールがある」


「五大武家全員はハンターになったら婚約者を作る事だったか」


「それよりもっとヤバいのがあるでしょ」


「えっと、五大武家選抜大会か!」


「そうだ、五大武家選抜大会の出場権がお前達和風家にはのため出場しなくてよかったがハンターになった時点でその出場資格を持つ」


「なんだ、そんな事か」


「そんな事じゃないでしょ!」


「そんな事だよ、和風家が何故五大武家の一角から退かないのはそのルールせいじゃない」


「だったらなんだって言うのよ!」


「五大武家の中で一番いや、世界で一番強いからだ」


「「「「!!!」」」」


「それにアイツは和風家の中でも歴代最高の才能を持っているからな、心配しなくても大丈夫だ」



一方その頃



「なんだよ!このスライムの残骸!全然服から落ちないじゃねぇか」


もう一時間以上経っているのにスライムの残骸は落ちない


「ハックション!誰か俺の噂でもしてるのか?」

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