第3話 五大武家会議

家に帰ってみると親父がいなくなっていた


「あのクソ親父どこ行きやがったんだ?」


椅子に座って机の上に妙な折り曲がったスーパーのチラシが見えた


「なんだこの変に折り曲がったチラシ」


チラシの裏を見てみるとチラシの裏には




『五大武家会議に行ってくる、あと当分は家に帰らないからな』




「普通紙に書くことだろ!はぁ、それよりもう五大武家会議の時期か」



一方その頃


「すいません、遅れちゃって」


会議をする部屋に円卓を囲みながら4人が座っている


「おっ久しぶりだな、和風伊佐美わふういさみ


「こちらこそお久しぶりです、ひろしさん」


「ちょっとは年上を敬えるようになってきたか」


「そんな事ないですよ〜、俺は昔から年上の人を敬ってますよ〜」


「どの口が言ってるんだか」


隣に座っている女がそう言った


「お前とは一生会いたくなかったよ、水樹みずき


「私もあなたとは一生会いたくなかったわよ」


「お前ら本当に仲良しだな」


「とうとう老眼になったのか浩さん」


「なってないわ!」


「目が腐ったの間違いじゃない」


「腐ってもないわ!」


すると痺れを切らした男が机をドン!と叩いた


「騒がしいぞ!」 


「そんなに怒鳴らなくてもいいんじゃないかな生地せいじさん」


我空がくう!、お前はうるさいと思わないのか!」


「別に僕はなんとも思わないけど?」


「もういい!こんなくだらないこと喋っている場合か!五大武家での会議はそんな話をする場ではないぞ!」


「まぁまぁ落ち着いてって生地さん」


「特に伊佐美!遅れて来たくせに一番うるさいぞ!」


「ごめんって」


「そんな事よりさっさと会議を始めない」


「そうだな」


そして全員が立ち会議を始める合図をする



『これより「篝火家」「和風家」「水戸家」「土坑家」「大空家」の五大武家会議を始める』



「はぁ、何で毎回こんな合図をしないといけないんだ?」


「それは伝統なんだからしょうがないでしょ、それより静にしなさいよ、議題があるんだから」


「これより議題にする物はだ、まず一つ目はダンジョンの攻略についてだ」


「ダンジョンの攻略って何かすんの」


「あんたはダンジョンに入らないから聞かなくていいわ」


篝火家が手を挙げる


「それについては年々攻略するスピードは速くなっているが現状はダンジョンの生成スピードに負けている、だが年々攻略スピードは速くなっているから対策を打てばなんとかなる」


「では二つ目の議題だ、こちらの方が重要な議題だ」


「なぁ、俺もう帰っていいかどうせ俺の関係ない事だろ」


「安心しろ、お前が一番関係のある議題だ」


「そんな議題あったか?」


「二つ目の議題は、お前の息子である和風忍についてだ」


伊佐美はそれを聞いて真剣な目に変わる

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