また、あいましょう ～転生もタイムリープも無双も異世界でも何でもない普通の世界、永遠に心のど真ん中から消えない大切な人を今でも想い描いています～

第57話：次、会う約束

あ～、終わったって・・・

自分の心が一瞬ブラックアウトする・・・

坂智さんの時より比べ物にならないくらいキツイ・・・

今、あやかちゃんは”恋”をしている・・・

坂智さんの時みたいな、”憧れ”じゃなくて

　　　　　　　　　”恋”

自分じゃない相手に対しての”恋”

秋は”こお言う季節”か・・・

なんて”パターン”にくくろうともした

心が一瞬で傷つき過ぎて、自分を第三者目線で見ようと、余りにもショックな現実から

心が無意識に防御しようとしている・・・

本当に一瞬の間に、色々な考えがよぎった

・・・過ぎりまくった

でも、”一瞬に過ぎった”最後の答えは、

”あやかちゃんを絶対に離したくはない”

ただ、それだけだった・・・

「そうなんだ、好きなんだ」

「そう・・・、かな・・・」

「え～、彼どんなタイプなの？やさしい？

　　また、彼女とか居ないの？」

「性格は優しいと思うよ。

　　　　彼女は居るかはわからない。

でも、彼の部屋に居るとき

　”ずっと一緒にこのまま居たいね”って言ってくれた。」

ｳﾜ！ｳﾜ・・・

って”ずっと一緒にこのまま居たいね”って

どんな状況で言われてたの？？

やばい・・・。

頭の中に

あやかちゃんが、後ろから男に抱きしめられている映像が浮かんでしまった・・・

「そんなこと言われたんだ・・・・。

　　どこで知り合った人なの？飲み会？」

「うんん、実は、今年の４月位に行った

クラブの帰りにナンパされた人なの・・・」

ｱ､ﾏｼﾞﾃﾞ・・・('A`)

”ナンパ”された人なんだ

”ナンパ”するような人なんだ

てか、ナンパされた人を好きになっちゃったんだ・・・

「ナンパって・・・。でも、４月って言ったらだいぶ経ってるんだね。

　　ちょくちょく会ってたんだ・・・？」

「うんん。会ったのは、最初に声をかけられてからこの前で２回目。

　　二人で会ったのは初めてだよ。

　　連絡はたまに取ってたけど、中々時間が合わなくて」

「ふーん、今度はいつ会うの？」

心を殺して平気そうにして言う

自分に吐きそう・・・

「今度は、いつ会うかは決めてないよ。

　　　　　　　コウちゃんどう思う？」

「どう思うって？」

どう思うって(；・∀・)？

(どう思うって…)

「今度はうまくいくかなぁ・・・」

あ、あやかちゃん？

それ、自分の前で言っちゃう？！

「って言われても、どんな状況かいまいちわからないよ。」

？

え？

相談？

こちら、致命傷を負って死にそうなんですが・・・

「うーん・・・。

　　　私、あんまり良い恋愛してないからね・・・。

　　いつも上手くいかないから・・・。」

「・・・彼は本当に彼女は居ないの？」

あれ？相談役？になる気？

「多分、居ないと思うけど・・・。」

「明日、週末だけど、会わないの？」

「明日から、友達と温泉に行くんだって」

「温泉？男友達と？」

「それは聞いてないけど・・・」

「ふーん・・・」

お？女と行ってる？

「・・・女の子と行ってると思うの？」

「や、それは言ってないけど。

　　　でも、女なれしてる人だと思う。

なかなか、ほとんど初めての人に

”ずっと一緒にこのまま居たいね”

なんて言えないから。

それに、飲んですぐに家に引っ張ってるし・・・」

「そうだね。

　本当に私の勝手で悪いけど、コウちゃんが迎えに来てくれれば、

　　家に行くことは無いって決めてたんだけど・・・」

「あぁ、行っちゃったんだね」

嫌な言い方をあえてする・・・

「その言い方、ちょっとひどいよ」

「あ、ごめん。

　　でも、なれてると思うなぁ。

　　　　次、会う約束もしてないんだし

　　　　　どうなんだろう。

　　　　　　　やっぱり、温泉、男同士で行くかなぁ・・・。

　　普通、女の子と行くよなぁ。」

めっちゃ攻撃してる？

いや、攻撃する！

「やっぱり、そう思う？

　　　あと、ごめん。

　本当は次に会う約束してるの・・・」

「あ、約束してるの？」

してんじゃんヽ(´Д`；)

あと出しツラいよ！

「第58話：見放されたら」