第54話:知らない方が良い
「じゃあ、りかちゃん、また♪」
「うん♪コウちゃんありがとう♪
あやかちゃんもまたね♪」
りかちゃんを送り届けて
川沿いの道を車で進む深夜1:30
「じゃあ、お茶でもする?」
と自分が聞き
「うん、そうだね♪」
と言うことで、いつものファミレスに向かう
そして、ファミレスでいつものように向かい合わせに座る
「今日は、ちょっとセクシーな格好だね」
少し屈み気味になると、上からブラが見える感じの服
今日は、りかちゃんとクラブに行ってきたらしい
「え、そうかな?
でも、少し、力が入ってるかもね?」
「うん、上の方透けてるよ?」
なんて、会話をする二人
しばらく、談笑が続き
何となく、あの日の夜はどうだったのか気になった・・・
「先週の土曜日は盛り上がったの?」
何となく聞く自分
「うん、帰れなくなっちゃって・・・」
「へ~、結構来てたの?」
何となく人数のことを聞く自分
「・・・うん、結構来てたよ」
「そっかぁ、
・・・で、何の飲み会だっけ?」
「・・・えっとぉ」
即答しないあやかちゃん・・・
「あれ?もしかして、またコンパ?」
何となく”コンパ”って聞いてみる自分
「あ、うん・・・」
何か申し訳なさそうに言うあやかちゃん
「あ、そうなんだぁ・・・。」
はい、胸が痛くなってきました・・・
(´・ェ・`)
「ごめんね。
・・・怒った?」
「怒ってないけど、ちょっとショックかなぁ・・・」
もう、ショックです・・・
「そうなんだ・・・」
「あ、そうか。良い男の人いたんだぁ?」
はい、馬鹿な質問。皮肉。俺バカ
「え、居ないよぉ」
っと、言うあやかちゃん
「え~ホントにぃ?」
よし、この話題変えろっ!俺
もう、いいから・・・
「ほんとだよ?」
「や、何か良い人居たっぽいね?」
だからやめろって、この時の俺っ!
もう、いいって・・・
「居ないよ・・・」
”居ない”って、あやかちゃんが言ってるから信じろっ!俺!
「わ、絶対”居た”って感じがする。」
半分ジョーク、半分本気で聞く自分。
↑やめろ・・・・。やめてくれ・・・俺・・・
「・・・・。」
少し、回答をしないあやかちゃん・・・
「え~、ここまで聞いたんだから、本当のところ聞かせてよ?」
聞かなくて良しっ!
「え~・・・」
「何?その”え~”って?やっぱ居たんだぁ・・・。それで”盛り上がって”二次会も行ったの?」
皮肉を言う自分。
↑この時の自分を表に連れ出して、こ1時間説教がしたい・・・
「・・・・」
「結構、あの時、寂しく帰ったよ・・・。」
寂しく帰っとけっ!
「ごめんね。本当はそんなことする
つもりじゃ無かったんだけど・・・」
「あぁ、うんうん。
それはもう、いいけど・・・。」
うん!いい・・・。
はい、話題を根拠もヘッタクレも無く変えろっ!
「うん・・・」
「でも、本当にどうだったの?”何か”は
あったと思うけど?」
もう、知らん・・・
「そんなに、知りたいの?」
「うん、知りたいっ」
ムキになる自分。
「・・・”知らない方が良い”と思うけど・・・」
「そんなこと言われると、余計に気になるよ?」
・・・。
「私、やっぱり”嘘”をつくの苦手なのかも・・・」
「え~、何々?
”嘘”って?」
分からないが、少し”勝気”で聞く自分。
何だろう、この胸のドキドキ感は・・・
「私、好きな人ができたの・・・」
「は・・・?
・・・また?」
「第55話:聞きたくない事実」
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