第50話:夏の香
「おう、加賀君」
「コウくん、おはよう!
皆、もう着いてるの?」
総合駅の前で加賀君が待っていた
加賀君は、学生時代の友人
背が高く、優しい性格でクリエイティブな才能を持った友人だ
特にカメラの腕はピカイチだと思う
「や、まだ女の子が着いてないみたい。
あっちに、敏くんの車が止まってるよ」
「そかそか」
「うん、ちょっと駅に方に行ってみるかな」
9月初めの土曜日の朝
今日は、あやかちゃんと友達の
まりちゃん、りかちゃんと
自分の友達の加賀くん、敏くんと半島方面にバーベキューに行くため
総合駅で集まる約束をしていた
しばらく、総合駅の構内を歩いていくと、
あやかちゃんの友達が居た
「あ、りかちゃん。ういっす!」
「あ、コウちゃんおはよう」
「あ、まりちゃんも先週ぶりです」
「うん、おはよう~♪」
「あれ?コウくんは皆のこと知ってるの?」
加賀くんが不思議そうに聞く
「うん、あやかちゃんの依頼で、よく夜中に送って行ってるもん」
そう、夜中に迎えに来てほしいと言われる時あやかちゃんの友達も一緒に送っていくことが多々あったので
あやかちゃんの友達は結構知っている
「いつも、ごめんね。コウちゃんのおかげで凄く助かってます♪」
少しだけ、申し訳なさそうに言う
りかちゃん
「いえいえ・・・で、あやかちゃんは?」
僕にとって一番肝心な
あやかちゃんが居ない・・・
「さっき、メールでもう少しで着くって入ってたけど」
っと言っている時、改札から出てくるあやかちゃんが見えた
「ごめんね、遅れました~」
申し訳なさそうに、歩いてくるあやかちゃんが可愛い
あやかちゃんを見てすぐに腰が触りそうになる距離まで近づく自分、
本能的に、あやかちゃんは自分のものアピールをしたいという習性が出てしまったと思う
「じゃ、あっちに敏くんの車があるからいこっか♪」
5人で総合駅から出ると
ターミナル近くにとめてある、敏君の車に乗り込む
敏君の車はワゴンタイプの大きな車
8人は乗れる
最近、買い換えたばかりの新車だ
敏君は高校時代からの親友で一番気も話も合う
自分は助手席に座り、後ろの席には加賀君、まりちゃん。
更に後の座席には、あやかちゃん、りかちゃんという感じで座った
「じゃ、出発!・・・買出しどうする?
一応、現地では全部そろってるはずだけど?」
一応、皆に聞いてみる自分
「うん、向こうになんかあるでしょ。」
敏君が、大丈夫そうに言う
「そっか、では、あらためて出発です!」
総合駅から出た車は、しばらくして半島方面行きの高速に乗る
車内では、各々隣に居る人と話をした
あやかちゃんは、一番後ろなので、ほとんど会話が聞こえない
敏君と自分は、共通の趣味の話題で盛り上がる
すぐ、後ろの席ではまりちゃんと加賀君が話をしている
実は、今日のバーベキューの一つの目的として、
まりちゃんと加賀君をくっつけようと、あやかちゃんと企んでいた
加賀君も何年も彼女が居ない。良い男なのに奥手で・・・
そして、まりちゃんは最近別れたらしい
ちなみに敏君は、マイペースだし爽やかでモテるので、 余計な心配はしていない・・・
(*´σー`)
そして、1時間ほどして、半島が近くなり高速を降りる
「おー、こっちはまだまだ、夏っぽいねぇ~」
辺りが、緑がいっぱいでセミの鳴き声も聞こえる
「取り合えず、少し買出しいこうか?
一応、一通りは向こうで用意してくれてるけど、海鮮とか入れとく?」
ってことで、以前あやかちゃんと一緒に行った魚広場に行くことにした
「第51話:ライオンの前」
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