第38話:テレビの人

「ここにしよっか?」


海から戻った二人は中華料理屋さんの

駐車場に車をとめた

おしゃれな感じの落ち着く中華料理屋さん



店内に入り、しばらく待つと席に案内された



「お腹すいたね~」

あやかちゃんが席に着くと、ワクワクしているようなリアクションでメニューを見る




「あ、これおいしそ~♪」

また、二人でご飯が一緒に食べられる幸せ

それだけで、幸せな自分




しばらくして、飲み物が運ばれてきた


談笑しながら、飲み物を飲んでいると注文した料理が運ばれてくる


また、談笑しながら料理を食べる



ある程度して、やっぱり気になっていたことをあやかちゃんに聞く自分






「・・・あやかちゃんの好きな人ってどんな人?」





「え・・・」

あやかちゃんが、食べながらこちらを見る




「や、どんな人かなって思って・・?」



「うーんっと、前も言ったけど、なんとなくコウちゃんに似てるんだ」



「へ~、どこが?」



「そんなにかっこ良く無い所が(笑)」



「あは(笑)まー、僕はハートで勝負だからね・・・(苦笑)」



「嘘だよ。ごめんね。体格がしっかりしていて、優しい所が似てるんだ」



「ふーん、そうなんだ」



「でも、結婚を申し込んだ彼女が居るんだって・・・」

少し、曇った表情になるあやかちゃん



「あ、じゃあ結婚するんだ。その人?」

ちょっと安心する自分



「うんん、結婚、断られたんだって」



「へ~。

 そう言えばどこで知り合ったの?」

断られたって・・・?



「飲み会だよ。はじめは全然気にならなかったんだけど、話をしてたら、段々気になってきて・・・」




「あ~そっか・・・」

よっし、胸が痛くなってきたぞぉ~~

(;´Д`)



「惹かれていって・・・」



「惹かれていって・・・?」

痛いって・・・



「好きになっちゃった・・・」





「そっかぁ~」

ぶった切られた・・・ダウンしそう・・・




「でも、最近は、あんまり会ってくれないんだ」

また、曇った顔になるあやかちゃん




「ふーん・・・。結構前は会ってたの・・?」

今、何食っているかわからんがな・・・

('A`)



「うん、結構って言っても、

  まだ出合って一ヶ月くらいしか経ってないけどね・・・」




「ふーん、どっか行ったりした?」




「うん。美味しいお店とか、彼の家とか・・・」





「あ~、家とか・・・?一人暮らしなんだぁ・・・」

うお、吐きそ・・・

.∵・(゚ε゚ )ブッ!!





「うん、何か若いのに家をもう建てて」





「家、建てたの?凄いね」

あれ?何やっている人だっけ?




「うん・・・」




「その人って職業は何してるの?」




「えーっと、通信関係の仕事だよ・・・」




「通信って何?」




「うーん・・・」





「テレビに出て話す人だよ」




「あ、もしかして芸能人?」

ん?




「ま、そうなのかな・・・」




「へ~誰?よく出るのテレビに?」




「よくは、出るか分からないけど。私も知らなかったんだ。初めて会った時は」




「え~、何て名前の人?」





「知ってるかなぁ。坂智って人・・・」




「いや・・・、全然知らない???」

全然しらね~




「だよね。私も知らなかったから」




「でも、彼女とは別れたの?その人?」




「うんん、別れてないよ。まだ好きで、結婚もあきらめてないって・・・」




「ふーん、それで、あやかちゃんとも付き合ってるんだ・・・」

そんな、男やめとけ!って言えない自分・・・←結婚してて子も有り男




「付き合っては・・・ないよ・・・。私が好きなだけ・・・・」

更に曇る、あやかちゃん・・・



「そっか。好きなんだ・・・。」

でも、一軒家の家に行ったってことは・・・?!っとか考えるなよ!

オレ!(`・д´・ ;)




「うん、前みたいにあんまりメールとか

  電話を自分からしないようにはしてるんだけどね・・・」




「ま、しない方が向こうも気になるよね・・・」

ん?何何?アドバイスチックにする気?!




「あ、やっぱりそう思う?」

乗り出す、あやかちゃん




「うん、男は・・・gjhkllhmjklhjgcgjkl;」





「うんうん、へ~」






何故か、男の観点から恋愛アドバイスをしてしまう自分・・・

それに聞き入る、あやかちゃん・・・









「第39話:温かい背中」

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