第37話:優しい時間

2機の大きな風車が見えてきた





「コウちゃんありがとね♪」

あやかちゃんが嬉しそうに助手席で言う



「うんうん、何か凄く大人っぽくてスレンダーなワンピだよね♪

あやかちゃんに似合いそう♪」



「今度、着てるトコ見せてあげるね♪」

あ、何かその言葉うれしい♪

今日以外にも会えるんだ。。。



「うん!絶対見たい!マジで!」

必死すぎだよね?




そうこうしている内に、目的地の場所に着いた





大きな2機の風力発電がある場所

風車が印象的

その下は、人口の海岸になっていた

砂浜と芝生があり、人々がのんびりと楽しんでいる

まだ、夏本番!では無いので海水浴をしている人はいなかった





「あ、いい所だね~♪」



「うん♪・・・・あれ?あやかちゃんココ来た事無い?」



「うん、ないよ。聞いたことはあったけど」



「そうなんだ。ココ、僕の好きな場所なんだ。今日は天気も良いし、気持ち良いから最高だね!」



「うん、気持ちいいね♪」



「ちょっと、海のほうに行ってみる?」



「うん、いこいこ♪」








砂浜に入った、あやかちゃんはサンダルを脱ぐ


自分もサンダルを脱いで、砂浜を歩いてそのまま、ズボンをめくり上げ海に入った




「お、結構冷たいね~~。あ、でも気持ち良いかも♪あやかちゃんも入りなよ♪」



「うん、あ、つめた~~い」



なんだ?!この青春シーンは?!と自分でも思えるほど、幸せな”絵”になっていた。。







しばらく海につかった自分たちは、そのまま海岸を歩き、足が砂だらけになったので、芝生の方に行った




「ビニールシートとか持ってくれば良かったね~」



「うん、でも大丈夫だよ。私、芝生の上好きだもん」



「そう?だよね。芝生の上に寝るのって気持ちいいもんね」



「うん♪」




っと、あやかちゃんが座っている時のカッコウが体操座りの様になる




「あ、それだとパンツ見えちゃうよ~」

ヤバい、あやかちゃんのパンツが誰かに見られちゃう・・・



「え?うそ?」



「うんうん、絶対あっちに、僕が居たら、あやかちゃんのパンツ見るよっ」



「やだ~(笑)」



っとあやかちゃんが足を伸ばす

自分も足を伸ばし、そのまま背中を芝生につけた



それを見て


「コウちゃん気持ちいい?私も寝っころがろうかな。。?」



「うん、寝っころがりなよ。空が見えて気持ちいいよ♪」



「うん。。」




二人で芝生に背中をつける


大きな風車の軸の影がちょうど二人の上に来る。


もう夏も近いので日差しが暑い。

なのでちょうど良かった


緩やかな風が吹く





「気持ちいいね~」



「うん、ケアンズにもこんな所あったよ。。私、好きでよく行ってたよ。」



「へ~そうなんだ。でも、何となくこの今見えてる景色も、海外っぽくない?」



「うん、私もそう思ってた。海外っぽいね。。。」




しばらくすると、段々と、あやかちゃんの風車の軸の影がなくなっていく。。。



すると、あやかちゃんがこちらに近づく。。。







あやかちゃんが近い。。。。






とっても優しい時間。。。




ず~っと続けば良いと思った












そのまま、時間が過ぎていく・・・








でも、なんとなく

「ねえ、ちょっとあっち行ってみない?」

堤防が向こう側にある。それを指差す自分




「うん、いいよ~♪」








そして堤防の前に着く




「結構高いけど、これ上ると向こう側の海が見えるよ♪」


目の前に、自分の肩の高さほどの堤防がある。


「うん、見てみたい♪」



「じゃあ、僕、こっから勢いつけて上るから、あやかちゃんは、あっちの階段から上っておいで」



「え~私もここから上るよ~」



「え、上れる?結構高いよ?」



「上れるよ~!」

ちょっとむきになる、あやかちゃん



「ホントに?じゃあ、やってみる?」




「うん♪」




と言う事で、勢いをつけて手を堤防のうえにつける



ぐっと上る



やっぱり一回では上れないあやかちゃん



「う~ん・・」


一生懸命上がろうとするあやかちゃん



ちょっと、”しょうがない”から、あやかちゃんのお尻を押して何とか上にあげる



で、自分もその後、飛び乗る。。。




「あ、気持ちいいね~~いい景色♪」

あやかちゃんが喜びながら言う



遠くには、船が多く見える




「うん、気持ち良い」




しばらく、ぼーっと海を眺める二人


二人の距離は近い










また、優しい時間が過ぎる・・・










少し風が冷たくなる・・・








「さ、じゃいこっか?」



「うん♪」



ってことで最初に自分が堤防を飛び降りる



その後に、あやかちゃんが降りようとする





「大丈夫?手をつかんでっ?」




「大丈夫だよ」




っと堤防の上で、下におりようとした時



あやかちゃんのパンツが見えた・・・




っと瞬間、あやかちゃんが勢いよく堤防を飛び降りる






キャッチする自分・・・



とても幸せな瞬間・・・



















「第38話:テレビの人」

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