第18話:私じゃなかったんだ
「結構、渋滞してるね~」
「うん、そうだね~」
夕方になっていた海の帰りは、週末の渋滞であった。
自分が今日行きたいお店まで結構、距離があった
途中、車の中で自分の好きなラジオ番組が始まった
設定はバーで、大人なトークとジョーク
昔から好きな番組
「この、ラジオ好きなんだ~」
と言う自分
今日のラジオ番組のテーマは”恋愛感”であった。
番組を聞いていた、
あやかちゃんが「うん、うん」
とうなずいている
少しだけ、あやかちゃんの恋愛感も聞けた
市内に入ったがいまだに渋滞が酷い
こうなったら・・・
「あやかちゃん、そこの道をしばらくいくと
僕が行ってる会社があるからそこに車を止めて電車で行こ」
っと提案
「うん、いいよ」
と笑顔のあやかちゃん
「良かった、やっぱり飲みたいし
逆に良かったよ」
とデートの段取りの悪さを取り戻そうとする自分
何だかんだで電車を降りたが
結局、結構な時間がかかってしまった
「ごめんごめん、結構時間かかっちゃったね~汗」と言うと
「うん、お腹ペコペコだよぉ」
ちょっと、可愛く怒り気味で言うあやかちゃん
駅から店まで手を繋ぎたかったが、何となく繋げないまま、店に着いた
「あ、可愛いお店だね。」
その店は、自然食ベースで女性に人気のオシャレな感じのお店で
以前、オープンしたての時に来た事があった。
気に入ってくれた様子で安心する自分
「あやかちゃん何飲む?僕はビールで♪」
「えーと、うん、私もビールで(笑顔)」
ビールが苦手と言う女の子が、自分の周りでは多いが、
あやかちゃんはビールが飲めるので好きだ
しばらくしてビールが運ばれてきて
乾杯をした
料理も創作料理で味もセンスが良い
「あやかちゃん、カロリー書いてあるよ」
女性用メニュー・男性用メニューがあって、
女性用にはカロリーまで書いてある
「あ、ほんとだ。じゃ、私軽いのがイイ(笑)」
しばらくして注文した料理が来て、お腹がペコペコと言うこともあり
二人とも結構、飲んで食べた
「かなり酔ってきたよ。あやかちゃんは?」
「私も結構酔ったかも」
でも、二人とも顔には出にくい体質である。
しばらくして、ぶっちゃけ話をした
恋愛の事、ちょいエロ話しなどもした
そして、あやかちゃんが自分に聞いた
「コウちゃんって、何で私のことを好きになったの?」
ストレートに聞くなぁと動揺する自分
「え、あ、えっとね」
あやかちゃんの性格が自分にとても合っていること、
優しい所が好きという所、笑顔や一緒に居るとドキドキする所、しぐさが可愛くて
好きと言った
・・・
そこまでは良かった
しかし、酔っ払っていたので・・・・
「あと、実は初めて飲み会で会った時に、
思ったことがあって・・・」
(言わなくて良いぞ!ソレ!)
「え?何々?」
あやかちゃんが興味心身で聞く
その時、あやかちゃんが注文した特大のパフェが運ばれてきた
「わ、おいしそ~」
あやかちゃんが嬉しそうにパフェにスプーンを入れる
「僕も少しもらっても良い?」
「うんうん、食べて食べて」
二人で長いスプーンを使い食べながら笑顔でパフェを食べる
パフェを食べていたので話が途切れていたが、
「気になるよ。何?」
と、あやかちゃんが言う
「えー、あ、うん、初めて飲み会で会った時さ、鳥を僕にとってくれたでしょ。覚えてる?」
「うん、覚えてるよ」
「その時の、横顔が、昔大好きだった子にそっくりだったの。目元とか、まつ毛が長い所とか・・・」
・・・
あれ?
あやかちゃんのパフェを食べるスプーンが止まった
そして、テーブルにパフェのスプーンが置かれた
・・・
・・・
「あやかちゃんどうしたの?」
・・・
「私じゃなかったんだ・・・ね」
・・・
大バカ。俺・・・
(いや、バカすぎるでしょ、今の俺なら絶対にそんな事言わないわ!絶対!…ったく泣)
「第19話:帰り道」
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