第17話:セブンに着いたよ

「セブンに着いたよ」


晴れた冬のお昼過ぎ

あやかちゃんのマンション向いの

コンビニの駐車場に車を留めてメールを送る


外は寒いが、いい天気だなと思いながら

ラジオを聞く


しばらくすると、あやかちゃんが車に駆け寄ってきた。


「ごめんね。待った?」

今日も可愛い笑顔にやられる自分


「全然、待ってないよ!じゃ、いこっか(笑顔)」


そう言えば、初めて昼間にあやかちゃんに会うな~っと

お昼に見るあやかちゃんもとてもキラキラしていた

楽しくおしゃべりをしながら、海の方向に車を走らせる



途中、休憩もしつつ1時間半ほどで海に着いた


もう12月、冬の海は寒かった


「うわ、寒~~~あやかちゃん大丈夫?」

風も強い。おでこが冷える


「ううん、寒いね~」

あやかちゃんも寒そうだ


自分はかなり厚手のダウンを着ていたので、

あやかちゃんの背中をダウンで包んだ


ニコっとするあやかちゃん


拒否されなかったと安心する自分


でも、あまりにも風が強かったので、軽く海を眺めた後、

さかな広場?のような所に行き取れたて魚を見る


その後、寒いので車の中から海を見ようと、あやかちゃんに提案し

ちょうど車を留めて正面に海が見える場所を見つけた


隣りには、同じように車を留めて海を見ている、老夫婦が居た

それを見て、

「いいよね。あんなに年をとっても、一緒に海を見ながら

ラブラブしてるのって」


「うん。そうだね。うらやましいね。」

笑顔でこちらに振り向くあやかちゃん


と、少しビミョーな言を言ったなと、何となく思う自分

(でも、あやかちゃんとあんな風になれたら

どんなに幸せなんだろうって)


席を二人とも少し倒し、海を眺める。

今日は少し波が高い

木々も揺れていた



「なんか、眠くなってきちゃうね」

あやかちゃんが言う


「うん、そうだね~

あ、そうそう今日の夜はどうする?」


「ん?コウちゃんに任せるよ」


「じゃ、まあとりあえず美味しいご飯食べに行くか(笑)」


「いいよ~、実は私、ちょっとお腹が減ってきたかも(照笑)」


「あ、そうか、お昼あんまり食べてないって言ってたね」


「じゃ、行こうか」


「うん」


と言う事で、海を後にする二人










「第18話:私じゃなかったんだ」

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