第15話:迷子



「あぁ~、やばい。そろそろ時間だなぁ・・」


あれから一週間後の金曜日 午後7時少し前頃


カタカタ・・・


カタカタ・・・


カチカチ

カチカチ

・・・

カタカタ・・・


・・・カチ


カタカタ・・・カタカタ・・・


カチ

カタカタ・・・


カチ


「よし!ヨシ!おわったぁ!」



午後7時半に、あやかちゃんの家に行く約束をしていた。



「じゃ、お先!」

急いで上着を来て、会社を飛び出て車を走らせた



「うわ~!絶対間に合わない!あやかちゃんにちょっと遅れるってメールしとこ」


今日は、週末の夜なので当然道路は込んでいた。

刻々と時間が過ぎたが、なんとか渋滞を抜け出して

あやかちゃんの家の区内までたどり着いた



「ん?ココの角を曲がって・・・」


「で、真っ直ぐ行って・・・」



・・・




・・・



「?」



「ココ曲がるっけ?」



「あれ?」


・・・



地図を見返す


「う~ん、あれ?ここどこだ?」


(車にはカーナビも無く、現代のようにスマホの地図アプリを起動と言う訳にもいかない)


あやかちゃんから住所は聞いていたが、迷ってしまった




「でも、こっちの方に行けば何とかなるだろう・・・」と訳のわからない「感」に頼る自分







・・・




・・・




・・・



「あ、何か近い気がするけど、この橋渡るんだったっけ?」



・・・


「あ、違った(;・∀・)」

あやかちゃんの家の近くには大きな川がある。


「うぉー、この橋長っ!」

変な汗が出てきた




「わ、もう8時だ」


・・・


「この道から回り込めば・・・」




あやかちゃんの家の近くには、大きな自動車専用道路があった




・・・・?




「しまった。今のところ降りるんだった・・・」

何してんだ俺ヽ(´Д`;)




「次はいつ降りれるんだ・・」




しばらく行くと降りる場所があり、そこからUターンして先ほどの

”降りる場所”から降りた・・・。




「たぶん近いけど、どこだよココ

(;・∀・)」

あ~わかんねぇよ、どおしよどおしよ




近くにコンビニがあったので、ギブアップと思い、駐車場に車を止めて

あやかちゃんに電話した。

時間は8時半になっていた。


「あやかちゃんごめんね!遅れちゃって」

変な汗をかきながら、電話した


「うん、コウちゃんあのね・・・」

あやかちゃんが、何やら言いたげ?!

このパターンヤバイですよね

・・・(・∀・;)


「今日ね、お母さんに出かけるって言ったら、ちょっと機嫌が悪くて・・・」

お母さんの機嫌が悪い・・・(-∧-;)


「今日は出かけちゃ駄目って・・・」


やはり、駄目パターン・・・

ま、そうだよな・・・

遅れてるし・・・_| ̄|○




自分も悪いから・・・

ごめん・・・。あやかちゃん・・・。










「 第16話:癒友」

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