第14話:今日は帰る



静かに流れるラジオの音・・・





絡み合う唇・・・





鼓動が抑えられなくなる




頭を撫でていた右手が、耳元をなぞり




自然に彼女の細い身体に移動する




鎖骨をなぞる、指先・・・




ふくらみを感じる、手のひら・・・




弾力を感じる、手のひら・・・






小さな吐息が、あやかちゃん口から漏れる






更に、下に行く右手・・・







ストッキングごしに

あやかちゃんの柔らかい肌を感じる・・・






・・・






すべすべと手のひらが細い足を滑る





・・・






一旦、膝下に行っていた、手のひらが




戻ってくる・・・







・・・







更に戻ってくる・・・。







少し、温度の暖かい場所に来る





・・・





指先が暖かい場所に触れる





しばらく、暖かい場所に指先は留まる





唇と唇は激しさを増す







・・・・







・・・







っと突然、前方に止めていた車の、ライトが点灯する




自分はそっと手を戻し、あやかちゃんのほうを見る・・・





あやかちゃんの笑顔が目に映る






「2人きりになれる場所にいこっか」

と自分が言うと







・・・








・・・







「うんん、今日は帰るね・・・」

とあやかちゃんは優しく自分に言った・・・









「第15話:迷子」

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