第10話:君の電話番号



店を出た皆は、外で少し談笑し始めた




「で、これからどうする?」

と沖ちゃんが言う




「私今日は、この後予定があるから帰るね!今日は楽しかったよ♪」

純ちゃんは、そお言うと自転車にまたがる

彼女の住まいは、この辺りのようだ。





そして、皆に挨拶をして、純ちゃんは自転車で帰ってしまった





「あ、俺エリちゃんを駅まで送っていきます」

洋君が、ラブラブ?

なエリちゃんを送っていく様子だ

ここは、皆誰もツッコむまいと思った・・・




沖ちゃんの電話が鳴り出した。

沖ちゃんが電話を取りながら少し離れる。





まとまり感がなくなる・・・





・・・ !





って、ちょっと待てよっ!

2次会無さそうだな(苦)





・・・





このままだと、電話番号を聞くのは今しかないじゃないか?!




かなり必死に”自然”に、あやかちゃんの電話番号を聞く方法のことを考えた




さっき聞いた、”気になる人にしか教えない”と言うのが、頭にあったが、

必死に考えた


焦る頭で必死に!


そして思いついた





・・・





ごめん、井上さん・・・





また、井上さんをダシに使った





「あ、井上さん。純ちゃん帰っちゃいましたよ。

あ、でも、みきちゃんずーと井上さんの横だったし、電話番号聞いたらどうですか?」




名づけて




”井上さんが、みきちゃんに電話番号を聞いたら、

自分も便乗して、あやかちゃんに電話番号を聞く V作戦!”




・・・




って、さっきと同じやんけ!(´Д`lli)スマヌ、井上さん!

一応”V作戦”がミソなんだぉ・・・




すると井上さん、案外素直に、みきちゃんの方に行き

「あ、すみません。電話番号教えてもらっちゃってもいいっすかね?」

と言いに行った




よし!この流れ自然!





今だ!





白いロングコートに紫色のマフラーを巻いた、あやかちゃんの近くに行き




「あやかちゃんって楽しい子だね!また飲みにいこーよ・・・」




・・・




はい、駄目駄目じゃん。ボク_| ̄|○

なんちゅー台詞やねんヽ(´Д`;)ノアゥア

あー!!絶対駄目!これじゃ教えてもらえないっ!




・・・頭の中で悶絶した。







「うん(笑顔) いいよ♪」







「え?」






いいの?






あやかちゃんと言う女の子が”天使”に見えた瞬間だった。





そして、日にちは決めていないが、

あやかちゃんと次に会う約束を取り付け

その場で、さよならをし、久しぶりの”飲み会(コンパ)”を終えた。




帰りに、男 3人でラーメンを食べて帰った。






「第11話:待ち合わせ」

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