第8話:縛られるのはお好きですか?

トイレから席に戻った自分は、

”あやかちゃんの電話番号かメール知りたいな・・・

結婚してること言っちゃったけど教えてくれるかな・・・無理だよね・・・”

などと思いはじめてしまった




自分が少し上の空でいた時、皆は純ちゃんのSMの話で盛り上がっていた。


彼女、相当な”S”らしい・・・


「え、見せて見せて~」

沖ちゃんと洋君が純ちゃんの携帯を見たがっている


席に戻ったばかりで、自分は沖ちゃんが何を見たがっているのかが

分からなかった


「いいよ、あ、でもちょっと見せれないものもあるから

勝手に進ませちゃ駄目だよ!」


見せられないもの?って・・何?どんなレベル?


「はは、何これ~?!」

沖ちゃんと洋君が、携帯を見ながら爆笑している


自分も気になった

「ちょ、何々?気になる

こっちにも見せてっ」


純ちゃんの携帯電話がこちらに回ってきた


井上さんと前に居た りかちゃんと一緒に見た。

「はは?純ちゃん凄いことやってるね~」


写真の内容は、四つん這いになった素っ裸の男の人が

カメラの方におしりを向け、その上に乱れた浴衣の純ちゃんが

騎乗位でのっている写真だった


「え~ほかの写真は?」

ってことで、”見せれるレベルの写真”をチラッと見せてもらった


すると勢いで、実は俺も”S”って

いつもは紳士的な井上さんが言い出した。

「縛る時はですね、ゴムチューブが一番いいですよ。ハンズとかに売って・・・」


そんな話で盛り上がっている時に、あやかちゃんが戻ってきた


「何々~?何の話してるのぉ?」

あやかちゃんは興味深げだ


井上さんが唐突に言う

「ナナコさんは、縛られるのはお好きですか?」


「は?」

井上さん唐突に何を?と思いながら、興味が大きく"有り"な自分・・・


「好き かな?」

とあやかちゃんが言う


「え~~~!!

あやかちゃん縛られたことあるのぉ!!?」

っと予想外の返答に

かなりマジ聞きする自分。



「無いよ~!言ってみただけ(笑)」


ほっと安心する自分




「でも、私”M”だから」






━━━━(゚∀゚)萌え━━━━!!!





心の中で叫んでしまった・・・


ちなみに自分は”M”の血は強いが、”S”もイケル←どうでも良い情報


てか、あやかちゃんが”M”とか言う所に

ギャップを感じて更にあやかちゃんの事が気になった


自分の中では、既に”純粋キャラ”が出来上がっていたから特に




「じゃあ今度、ゴムチューブを・・・」

井上さんワールドがしばらく続いてしまった・・・










「第9話:電話を掛けてくれない」                

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