第5話:あやかちゃん


「ごめんね~、遅くなって。待ちました~?」

洋君の女友達が他の女の子を連れて現れた


「いいよ、いいよ。じゃ、座って」

洋君がそういった後、自分が


「じゃ、僕たちセッティングして待ってたんで、間にどーぞ♪」

と軽く言った


女の子たちも、コートを脱ぎながら

「あ、準備がいいですね~、

じゃ私は奥、

あやかちゃん達は、こっちに座って」


みたいな感じで、洋君の女友達がその場を仕切っていった


洋君の女友達は、奥の洋君の隣に座った。


自分は部屋の入口側に居た


自分の右横には、あやかちゃんと呼ばれていた子が座った


そして皆が座った後、飲み物を選んでいる間に、簡単な自己紹介をした


女の子は、

洋君の女友達の、エリちゃん

とっても腰のくびれのある、今風の女の子


知り合ったのは、会社の3次会のクラブで

洋君がエリちゃんに声をかけた事がきっかけ


で、エリちゃんの友達の

純ちゃん

みきちゃん

自分の隣に座っている、

あやかちゃん。


ちなみに、女の子が遅れたのは、

あやかちゃんが一人、飲み会の前に

モンブランのおいしいお店で

モンブランをゆっくり食べた後、

皆の集合場所に迷って遅れてきたと言う訳らしい



で、自己紹介をしている内に、飲み物と前菜的な物が運ばれてきた

簡単に乾杯をした後、取り合えずお腹が空いていたので

自分は、会話より飯を優先に箸を走らる



鍋も運ばれてきて、鍋の具を女の子たちが、鍋に入れてくれた



その間、会話の中で

皆は一人暮らしかどうか

という話題になった



順番に皆は答えていた

女の子は家族で同居と言う答えが多い

男は一人暮らしが殆ど


で、自分が答える番になり左薬指を見せ


「僕はこれなんですが、すみません・・・」


って言った


と言うかやっぱり早く言いたかった



必死で結婚していることを女の子たちに

隠す姿を同僚にも見せたくなかったので指輪は外さなかった


結婚しているのを隠すより、隠さない男の方が逆に

良いんではないかと思ったとこもあり、正直に初めに言った


純ちゃんが

「あ、やっぱり、指輪 気になったんだ」

やっぱり女の子は観察力があるらしい


井上さんが

「コウさん~なんで言っちゃうんすか~

さっき、実はフォローしたんですよぉ」

気を使わせていたみたいだ。


洋君は奥で笑っていた


沖ちゃんは、

「いや、今は結婚している男がモテるって」

とフォローしてくれている


自分も開始早々、結婚していることが言えて楽になった

自分の今日の目的は、久しぶりの飲み会を楽しめれば良かっただけ

只、それだけだったから・・・









「第6話:横顔」

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