第3話 天使と剣士

このダンジョンのボスはオーガ、Cランク最強のモンスターであり学生では対処の難しいモンスターだ


このモンスターへの最も効果的な対処法、それは…

最初から全力で攻めることだ


「三属性混合上級魔術【ラヴァメテオ】」


ラヴァメテオ、三属性混合上級魔術と言うかなりの高難易度魔術をかなりボロボロとはいえ生き残るか


しかしそこはモンスター、考えが甘いな、俺が二撃目を用意していないと思ったか!?


「二属性混合上級魔術【エレキランス】」


…!?マジか!これ麻痺の追加効果あるのに一瞬でレジストして殴り掛かって来やがった!


けどリーナは防御魔術にも優れてるんだぜ

つまり…俺に拳が届く前に初級魔術のシールドにぶつかる


あ、一瞬オーガが止まったな

…って事は、後は攻撃力に最も優れていて、なおかつ即座に発動できる魔術、つまり…


炎属性初級魔術【ファイアソード】!


…よし!

流石に頭蓋を貫いたから死んだだろ


…つーか、めっちゃ時間掛かった様に感じるけどさ

多分一瞬で終わったよな


一瞬で倒せたから授業の評価は高くなるだろう

リーナの話も聞ける


でも一つだけ問題が、カグアの実力を確認できていないのだ、まぁ一応実技は学年一位だから相当強いのだろう


だから一応まだ追い出すと言うのは早計か

…それよりも!リーナの話だよ!俺に一体何を伝えるんだろう!楽しみでしょうがない!


ーーー


「カグア様!前々からお慕いしていました!付き合って下さい!」


そうはならんやろ

…いや、まぁ前々からって言ってるし、実は学園に入学する前から好きだったのかもな


まぁ…俺に話ってのは相棒として俺にそれを伝えたかったって事かな?


…あれ?そういえばリーナってカグアの事って様付けで呼んでたっけ?


いや、これくらい些細な事か!


ーーー


…あれからリーナがおかしい、俺を明らかに避けてるし、それに何かぎこちない


そのせいでダンジョンを出た後に傷が増えてきた

…いや、これはモンスターが強くなってるのも関係あるのか


あっ、そういやカグアが働かないのもあるのかぁ

それに付き合ってるからなのかやたらと過保護だしなぁ…


剣士が欲しいけど今更、しかも俺のパーティーに入ってくれる剣士なんて居ねぇよなぁ…


…よし!俺、剣術も修めるか!

それなら剣術の師匠を見つけるだけで良い、剣術の師匠なら金を払えば一人位はなってくれるだろ


ーーー


「剣術の師匠だぁ?…いいぜ、だが泣き言いったら直ぐに辞めるからな!」

「ありがとうございますセイル様ァ!」


マジか…無料で師匠やってくれる聖人いたわ…!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る