第2話 天使

俺達のパーティーは順調に授業を熟して行った

リーナとの中も深まった


そして俺のパーティーにもう一人メンバーが加わる事になったそれがパーティー崩壊の原因である男…カグアだ


今思えばこのタイミングで加わりたいなんて不自然極まりない提案受けるべきじゃなかったのだ


ーーー


俺達の初めてダンジョンでの実習訓練が決まった

ダンジョンを攻略していく中、俺はリーナに一つ気になっていた事を質問した


「なぁリーナ、パーティー決めの時なんで俺に声をかけてくれたんだ?」

「…恥ずかしい」


恥ずかしい!?

予想の斜め上の答えに面食らう俺


「い、いや、話したく無ければ別に…」

「いや、言う、言わなきゃいけないから」


そこまで思い詰めなくても…


「えぇ?そこまでして言わなくても良いんだぞ…?別に強制してる訳でもないんだから」

「ううん、これは私が助けられたから、それを貴方に伝えたいから言うの」


助けられた…?

産まれてこの方助けられた事はあっても誰かを助けた事なんて…


「レア、貴方が訓練場で朝早くから訓練してるのを私は知ってる」

「訓練…?いや、それは…」


この学園に来た以上それくらいはするだろ?

それが目的で来たんだから…


「貴方は当然と思ってるかもしれないけど普通は訓練なんてしない、でも貴方が訓練しているのを見かけて私も訓練に励んで、そして私はそれなりの回復魔術を使える様になった、ここまで頑張れたのも頑張るきっかけをくれたのも貴方なのレア、だから誘った、貴方と一緒に居たかったから」


…まぁうん、要するに俺のお陰で努力をしようと思えて、俺のお陰で努力を頑張れた、と?


だから俺をパーティーに誘ったんだと?


「そっ…か、そう、かぁ…」


ヤバい、泣きそうになる

俺は助けられてばかりだと思ってた、その借りを返す為に必死こいて努力してた


その努力を認めてくれて、そしてそれに助けられた人が居るなんて思わなかった


俺でも救えたのか、嬉しくなるな

…そうか、俺でも誰かの力になれたのかぁ


俺にとって一番嬉しく事を言ってくれた

…ああ、俺はこの子と一生一緒に居るんだなとなんとなく、そう思った


「ねぇレア、このダンジョンを攻略したら、貴方に一つ、伝えたい事があるの」


ッ…!

ドキリとした、もしかして!と思った


…だが直ぐに切り替えた、なんせその答えを聞くためにはこのダンジョンを攻略しなければならないのだから


…でも一刻も早くこのダンジョンを攻略したくて少し急ぎ足になってしまったかもしれない

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