蒼い微熱

岸亜里沙

蒼い微熱

互いの体温でじっとりと汗ばむ素肌。


三上純子みかみじゅんこ佐藤優香里さとうゆかりは一糸纏わぬ姿で、たくさんの視線を浴びながら、妖艶なポーズを咲かせていく。

全裸で互いに折り重なるように抱き合い、黒い瞳の奥を覗き込むように見つめ合う・・・。



東京八王子にある美術大学のキャンパス。

デッサンの為、ヌードモデルとして呼ばれた二人。


艶かしい肢体は、ライトに照らされ、毛穴のひとつひとつまでが鮮明に見えているよう。

触れ合う繊細な肌と肌は、互いの体温と呼応するように、仄かな微熱を生み出していた・・・。


学生たちは夢中で二人を、キャンバスに描いていく。


柔らかな豊満な乳房が触れ合い、ふいに、ピンと勃った乳首が擦れると、まるで電流が走ったように身体は反応する。


しかし、これ以上近づく事は許されない・・・。もっと肌に触れる事も、恍惚な声を出す事も、キスをする事も出来ない・・・。

二人を繋ぐものは高鳴る鼓動と、微かに漏れる甘い吐息、そして鼻腔を擽る淫らなオンナの香り。


心で交わす無言の会話は、現実と妄想の狭間で、饒舌に互いを貪っていく。



享楽的に乱れ、刹那の興奮を堪能したいと願う程に、思考は麻痺していった。



ポーズを変える際、純子は優香里の下半身に密かに触れ、優しく性器をまさぐった瞬間、美大生たちの前で優香里は絶頂に達した・・・。




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蒼い微熱 岸亜里沙 @kishiarisa

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