蒼い微熱
岸亜里沙
蒼い微熱
互いの体温でじっとりと汗ばむ素肌。
全裸で互いに折り重なるように抱き合い、黒い瞳の奥を覗き込むように見つめ合う・・・。
東京八王子にある美術大学のキャンパス。
デッサンの為、ヌードモデルとして呼ばれた二人。
艶かしい肢体は、ライトに照らされ、毛穴のひとつひとつまでが鮮明に見えているよう。
触れ合う繊細な肌と肌は、互いの体温と呼応するように、仄かな微熱を生み出していた・・・。
学生たちは夢中で二人を、キャンバスに描いていく。
柔らかな豊満な乳房が触れ合い、ふいに、ピンと勃った乳首が擦れると、まるで電流が走ったように身体は反応する。
しかし、これ以上近づく事は許されない・・・。もっと肌に触れる事も、恍惚な声を出す事も、キスをする事も出来ない・・・。
二人を繋ぐものは高鳴る鼓動と、微かに漏れる甘い吐息、そして鼻腔を擽る淫らな
心で交わす無言の会話は、現実と妄想の狭間で、饒舌に互いを貪っていく。
享楽的に乱れ、刹那の興奮を堪能したいと願う程に、思考は麻痺していった。
ポーズを変える際、純子は優香里の下半身に密かに触れ、優しく性器を
蒼い微熱 岸亜里沙 @kishiarisa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます