第18話 それは難易度高いっす

勉強会から早一週間、今日からテスト期間に入った。

祈とは次の週速攻謝って仲直りした。珍しくやけに素直なのが逆に可愛かったけどいつものトゲトゲした祈の方が安心感がある。


「おはよう祈、今日からテストだな。お互い頑張ろうぜ」


「そうね、健闘を祈るわ」


「軍の方ですか?」



ーーーーーーーーー


初日は化学と英語二科目の計三科目だ。これは問題なく出来た。多分全部100点だと思う。言うことはないです。


二日目は世界史と数学二科目の三科目、俺にとってはここが勝負の日だ。


数学1

・・・・・・あれ、これ満点あるぞ?

終わった、多分満点だ・・・祈すげえ


数学A

絶対100点やこれ・・・祈さん最高っす!


世界史は絶対100です


「祈、お前のおかげで満点取れそうだ、ありがとう!」


「私煽られてる?」


三日目は残りの科目だ。祈にとっては今日が勝負所だろう。

実はあの勉強会の後ちゃんと教えきれなかった古典も教えたので取れると信じている。

俺の結果はまあ全部100点かな。あれ?全部満点か?


「金剛くん、あなたのおかげで100点とった手応えがあったわ。ありがとう」


「俺これ煽られてる?」


何はともあれ終わったー!あとは結果を待つのみだな


ーーーーーーー


三日が経過し試験返却時間になった。


「テスト返すぞー名簿で取りに来いー」


「せーので開けましょう」


「いいぞ」


「「せーの!!」」


ババッ!


ALL100×2


「「同点!?」」


こ、この場合どうなるんだ?


「これは両者勝利でいいんじゃないかしら。勝負にしか意識がいってなかったけど全部満点なのすごいことよ」


「確かに、意識してなかったけどすげえな」


「じゃあ罰ゲームって言い方もあれだしプレゼント交換とかにしない?欲しいものは言わずにそれぞれのセンスを試すのよ」


「それ罰ゲームより難易度高いが」


「文句あるの?」


「ないですマム」


「じゃあ明日休みだからお互い何か買ってくること、いい?」


「了解であります」



ーーーーーーーーー



とはいってもなあ、あいつに何買えば喜ぶかな?

アクセサリー系は鬱陶しがるかな?かといって生活用品とか詳しくないし・・・うーむどうしようか。

誰かに聞くのも負けた気がするし自分で考えるか・・・でも個人的には自分で買ったアクセサリーずっとつけてたらかなり胸熱だけどな。

よし、プレゼントはアクセサリー系にしよう。あいつに似合うアクセ・・・ネックレスは邪魔になるか?イヤリングは露骨すぎるしブレスレットは怪しい宗教みたいになるな・・・髪飾りなんてどうだ?あいついつも髪なんて結ばずにストレートだし、可愛いんだけどたまには髪結んでるところとか見てみたいよなー!決めた。シュシュかオシャンティーなクリップにする。そうと決まれば明日いいの買いに行こう1なんか想像しただけでウキウキしてきたー!

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