第13話 よし!
「もうこんな時間か、どうする?もうちょいやるか?」
「いやだあ!もう変なカタカナと古文単語見たくなあい!」
「俺もだいぶ進んだし質問しなくてもあとは一人でなんとかなりそうだから大丈夫だ」
「私はもう少しやっても構わないけど、合わせるわ」
「俺も構わないが、うーん・・一旦お開きにして祈と俺だけ残ってやるか」
「じゃあさ、今日は舞衣ちゃんとこれでお別れだから良かったらライン交換しない?」
「ごめんなさいラインやってないわ」
「えぇ!?この時代にそんな人間が存在するなんて・・・!」
あ、あっぶねー!二人になったタイミングでめちゃめちゃ聞こうとしてた!そろそろ聞いても答えてくれるかなとか期待しまくってたわ!
「連絡先だったらあげるわ」
「それでもいいけど絶対ライン入れた方がいいよ!楽しいよー好きな人と毎日ラインで会話したりたまに通話したり!」
「お前彼氏の俺の前でよくそんな恥ずかしいこと言えるな」
「嘘は言ってないもーん」
「考えておくわ」
「じゃあまた入れたら交換しよ!約束ね!」
「はいはい、約束よ」
玲音はずっと約束約束言いながら隼人に連れられて帰っていった。元気なやつだな。
「金剛くん、ライン交換しない?」
「は?お前入れてないんじゃなかったのか?」
「今入れたのよ、ところで交換ってどうやるの?」
「ちょっとは玲音にも優しくしてやれよ・・・ここを押してこのQRを表示するようにして、これを俺側で読み取れば交換完了だ。ほら、これで友達だぞ。試しに何か送ってみろよ」
「(カバが逆立ちするスタンプ)」
「いやお前も使ってんのかよ!俺以外に使うのはやめとけそれ使うやつきもいって言われる!」
「馬鹿ね、罵るのは私の方よ。格の違いを見せてあげるわ」
「意味わかんないこと言ってないでもっとまともなの送れないのか?」
「(クラゲがクラーケンに食われるスタンプ)」
「スタンプじゃなくて文字を送れよ!なんでおふざけアニマルズ1のスタンプ送ってくるんだ!」
「(カラスが干からびるスタンプ)」
「それ2のスタンプじゃねえか!なんで2まで買っちゃったんだこいつは」
「センスいいと思って。私のいうことは絶対よ」
「俺もそのスタンプ好きだけどな、俺じゃなかったら引かれてるぞ。隼人が言ってた」
「でも今はあなたに送ってるじゃない」
「確かにそうだが・・・」
「ほら、論破よ」
クソッ、どうでもいいはずなのに腹たつしめっちゃ悔しい
「他の人なんていらないから心配ないって意味よ。さあ、勉強の続きをしましょう」
「だから玲音と交換してやれよ!なんか憐れになってくるわ!」
ーーーーーー
夜中、寝ようとしたら祈から普通によろしくの一言が送られてきた。初めからそれ送れよとか思ってしまうが、ラインできている嬉しさの方が勝りこちらこそよろしく!と勢いよく返して暑苦しいと言われてしまった。
今日の成果、好きな子のラインゲット!よし!
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お知らせ
この話の図書室最後のシーンで祈がデレてしまっていたので改稿しました。寝て起きたら執筆し終えて投稿されていたんですが校閲したら勝手にデレ始めていて少し怖かったです。
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