第6話

チュンチュン…

シンリィヌの国に朝が来た。雀が鳴く。一等地の屋敷の中。アリアは目覚めた

うーん。朝は少しだけ弱いのかイマイチ目覚めが悪かった。というかいつもどおりの目覚めだ

ゆっくりと起きてぼーっとする。ああ今日も一日が始まるんだなと思う。アリアはなんとなくスマホを見た

するとはっと目覚める通知があった。代表ヒムズからの連絡だ。不在通知になっていて一回だけだが着信があった

こんな朝に不在通知…!?アリアは慌てて電話をかける。あまりにも衝撃なのか一瞬にして目が覚めた

プルルル…一回の通知でヒムズが出た

アリア「おはようございます代表!すいません通知が気づかなくて!」

もう慌てて大声で言っている。だが通話越しのヒムズは決して怒ってなどいなかった

ヒムズ「おはようアリア。実はな、天使協会代表のジャンヌ・ダルクが今いるのだ。アリアにも挨拶したいと言ってる」

え!?天使協会代表が悪魔協会に!?これは急いで行かないとだめなやつだ。ますます慌ててアリアは言う

アリア「わ、わかりました!今すぐ行きますね!」

ヒムズ「別に今すぐでもな…」

アリアはヒムズの最後の言葉を聞かず電話を切った。いけない。アリアはすぐに着替えて飛び出そうとした

玄関に行き、急いで行く。玄関先でマミヤに会った

マミヤ「どうしたのアリア?朝ごはんよ?」

アリア「ごめんマミヤ!すぐに行くわ!」

そう言うとアリアは玄関の扉を開け急いで車に乗ろうとした。マミヤは慌ててたのを疑問に感じていた

マミヤ「どうしたのかしら。こんな慌てて行くのは初めて見る気がするわ」

するともう一人玄関に来た人がいた。綾だった

綾「あれ。アリアはどうしたの?」

マミヤ「なんだか慌てて出ていってしまったわ」

綾「ふーん?なにかあったのかな」

マミヤ「わからないわね」


アリアはなるべく早く急いで悪魔協会へと向かった。車で運転をしてスピードを出していた

悪魔協会に着いた。ダッシュで悪魔協会の玄関に向かう。早番の悪魔に会い、話を聞いた

アリア「ねえあなた!天使協会代表はまだいる!?」

悪魔「アリア様?はい。いますよ」

アリア「ありがと!」

何度も言うが急いで代表室へと向かう。代表室の前に行き代表室のドアに着いてばん!とドアを開ける

そこにいたのはソファーに座ってるヒムズと天使協会代表、ジャンヌ・ダルクの姿があった

その姿はどこか高貴な姿をしていて身長もやや高めだろうか。金色のロングヘアだった

ヒムズ「おおアリア。もう来たのか」

アリア「すいません代表様!気が付かなくて!」

でもヒムズも早朝からすぐにいるのも不思議だ。やはり歳を取ると早朝に強いのかもしれない

ジャンヌはアリアの姿を見て笑顔で挨拶をする

ジャンヌ「貴女がアリアさんですね?おはようございます。ジャンヌ・ダルクと言います」

彼女はにこやかな笑顔で挨拶した。アリアも慌てて笑顔をつくり、挨拶をする

アリア「はい!おはようございます!ジャンヌさん!」

ヒムズ「とりあえず落ち着いたらどうだアリアよ。私は何も思ってないぞ」

そう言われるとアリアはゆっくり息を整えていた。ジャンヌとヒムズの優しい笑顔を見て少し落ち着いた

アリア「お茶をお出し…」

ジャンヌ「それはいいですよ?わたくし、あまり飲み物は飲まないので」

アリア「あ、はい…」

アリアは言うとヒムズが座っているところの隣に座った。座ったところでジャンヌは言う

ジャンヌ「ヒムズ様。アリア様。今日はお忙しいところ来てしまってすいませんでした。一応訪問という形で来ました」

ヒムズ「よく来てくれたジャンヌよ。天使協会代表。私はお前と話せるのが嬉しく思う」

そう言われるとジャンヌは笑顔を作った。この人、笑顔は絶やさないのだろうな。とアリアは思った

ジャンヌ「ありがとうございます。わたくし、ここへ来て嬉しい思い出しかなくて…大天使として降臨したのは良かったなと思います」

アリア「ジャンヌ様は元々人間でしたよね」

アリアが言うとジャンヌは少しだけうつむく

ジャンヌ「はい。ダークロード戦争時です…混沌となった世界でわたくしは率先して人々を指示し、悪魔の集団に立ち向かいました。

しかし…悪魔を支援する人に暗殺されてしまいました。ちょうど18歳でしょうか。わたくしは未練を残して天界へ行きました」

ここまで言うとジャンヌはもう一度ヒムズとアリアに顔を向ける

ジャンヌ「でも、天界にいる神様とウリエル様に『お前は聖なる力を秘めた人間。ここで修行をして大天使になりもう一度やり直しをしろ』

…そう言われてわたくしは天界で修行をしました。しばらくの間修行をして大天使の資格を持ち、ここへ肉体を保持したまま来ました」

ジャンヌが言うと笑顔を再び作った。本当に笑顔の多い代表だ

ヒムズ「そうなのか。だがお前は私でもわかるような神秘の力を持つ大天使だな。とても元人間とは思えない」

アリア「素敵な人ですね。心優しい代表です」

こんなファンタジーなこともあるのか。ヒムズもアリアもその経歴に驚くしかなかった

ジャンヌ「ありがとうございます。しかしここの悪魔協会もとても良い人で嬉しいです。天界で言われたことは正しかった。そう思います」

ヒムズ「ふうむ。私が死んだら天界か地獄、どっちへ行くだろうか?」

アリア「ヒムズ様。そんな不吉なことを言わないでください」

ヒムズ「おっとそうだったな」

そう言うとジャンヌは笑いだす

ジャンヌ「クスクス…でも優しい人なら悪魔も天使も関係ありません。天界へ行けるでしょう」

ヒムズ「あ、そうだ。ジャンヌよ。天界でデーモンロード殿には会ったことあるか?私の上司なのだが…」

ヒムズは言うとジャンヌは少しだけ思い出すかのような仕草を見せる

ジャンヌ「えーと…はい。確かにいます。お会いしたことありますが、娘であるアークデーモン様を大丈夫だろうか、しっかりやってるだろうか。

そんな心配をしてました。どうやら地獄へは行かず天界にすぐに行ったみたいです」

そう言うとヒムズは一安心した表情を見せる

ヒムズ「良かった。なら安心だ。これで安心して私も…」

ヒムズがここまで言うとアリアが心配した顔を見せる

ヒムズ「げふげふ!失礼。天界とはいいところだな!」

ジャンヌ「でもここだけの話。神様には嘘をつけることができないですしウリエル様は話が長かったです…」

こんな優しい人でも愚痴は言うものだ。そんなジャンヌのセリフでアリアはちょっとだけ笑う

アリア「神様もウリエル様もそういうところがあるんですね…」

アリアがそう言うとジャンヌは何か思い出したことを言う

ジャンヌ「でも…天界にいたとき不思議な大天使がいましたね…話のネタになればいいですが…」

ヒムズ「ほうほう?不思議な大天使?」

2人は興味津々だ。ジャンヌは言う

ジャンヌ「ヴァルティエル様…と言いましたか。裏世界という世界で支配人をしてる大天使で…天使の羽を持っているのに血と膿がついた服を着ていて…。

なんだか不思議な人でした。口調や性格は変ではなかったですが、雰囲気がだたの天使とは違う人でした。天界にも簡単に行けるとのことでした」

アリア「へえ?その血と膿の付いた服っていうの怖いですね?」

ジャンヌ「不思議と異臭はしませんでした。天界にいる死んでしまった悪魔や不死や亡霊をスカウトしに天界に行くときがあるみたいです」

ここまで言うとヒムズは不思議に思った

ヒムズ「変な大天使だな。本当に大天使なのか?」

ジャンヌ「あまり話してなかったので詳しい情報はわかりませんでした。ただそういう大天使もいるって話です」

アリア「なるほど。神様やウリエル様はその…ヴァルティエルさんのことは何も言ってないのですね?」

ジャンヌ「そうですね。元々大天使なのか…彼女が天界に来ても何も言ってないです」

ヒムズ「そんな不気味な大天使が来ても何も言わないのだな」

ジャンヌ「不思議ですね。なぜでしょうか」

ヴァルティエルのことを不思議に思った3人だった

ジャンヌ「そんな大天使ってことで話のネタになればいいです」

アリア「話の提供ありがとうございます。ジャンヌ様」

アリアがそう言うとジャンヌはまた笑顔を見せた

ジャンヌ「はい。では、わたくしはそろそろ天使協会に戻ります」

ヒムズ「そうか。今日はありがとう。ジャンヌ、たまにこちらに顔を見せてくれれば幸いだ」

アリア「ジャンヌ様。ありがとうございます」

ジャンヌ「ええ!これからも悪魔協会と天使協会は仲良くしましょう。わたくしの思いです」

ジャンヌはまた笑顔をみせていた


夕方。今日はヒムズとアリアが早番なのか残業も一切せずに帰ることになる。悪魔協会の玄関を出て2人は話す

ヒムズ「…しかしジャンヌはとても良い天使だ。あんな天使になれたらいいなとは思う」

アリア「そうですね。元々人間…人間が大天使になれただなんてヴァルティエルさんではないですが不思議な話でした」

ヒムズ「あのヴァルティエル…もしかしたら悪魔協会に通じる大天使だろうか。ここへ来たらどう反応すればいいかわからないな」

アリア「とりあえず来ないことを願っておきましょう」

ヒムズ「不気味な人とはあまり関わりをもちたくないな…」

そう言うと既に迎えの車がいたのかそこへ乗ろうとするヒムズ

ヒムズ「じゃあなアリア。次は通常どおりの時刻に来ていいぞ」

アリア「はい。お疲れ様でした代表」

ヒムズは車に乗り、去っていった。アリアも車に乗って自宅へ帰ろうとする


アリアは自宅へと戻る。車を駐車して降りる。とたんにあくびが出る。今日は早番だったし大変だったなあと

少々眠たいが今日も晩ごはんを食べて4人で一緒のときを過ごしたい。そこまではまだ眠れない。そう思ったアリアだった

自宅の玄関を開ける。するといつもどおり4人の妻が出迎えてくれた。これが一番嬉しい

綾「アリアおかえり!」

マミヤ「今日はお疲れ様。大変だったわね?」

ウナ「お腹すいたでしょ?おかえり!」

えいり「おかえりなさい私の人」

そう言われると笑顔になるアリア

アリア「みんなただいま…今日はやけにつかれたわ」

その言葉にマミヤが言う

マミヤ「どうしたの今日は?」

アリア「あのね。ヒムズ様からの連絡が来て行ったら天使協会代表のジャンヌさんが来ていて…それで早かったのよ」

ウナ「天使協会代表!?朝早いね~」

アリア「だからなのよ…はぁ…眠たい…」

えいり「お疲れ様でしたアリアさん。ゆっくり休んでください」

アリア「そうするわ…」

そう言うとアリアは自室へと向かった。その姿からか4人は少しだけ心配をしていた


晩ごはんが終わり毎度おなじみイチャイチャタイム

今日はアリアがとても早朝出勤で疲れたのかアリアの肩をウナが揉んでいた。ちょうどいい力でアリアはリラックスができたようだ

肩もみを終わるとウナは笑顔でアリアを見ていた

ウナ「はい!終わったよ!」

アリア「ありがとうウナ…ふぁあ…」

どうやら眠たいのだろうか。仕事が早朝なのでさすがに眠たいのだろう。心配してマミヤは言う

マミヤ「大丈夫?もう寝たほうがいいんじゃない?」

そろそろ就寝だろうか。しかしアリアは言う

アリア「んー…でも貴女たちのイチャイチャはすぐに終わりにはしたくないし…」

そう言うとアリアはワインを飲んだ。飲んだ後綾が言う

綾「アリア。私の体をいじってくれれば目、覚める?」

おや。綾がそう言ってる

マミヤ「あらあら。綾は今日は積極的になる日?」

えいり「愛人の体はとても癒やされますしね」

ここまで言うと綾はすっと立ち上がりアリアの前に行く

綾「私、全部脱いでアリアの癒やしになる!」

そう言うと彼女は服を脱ぎ、ブラジャーとパンツを脱いだ。生まれた姿になった綾を見てアリアは言う

アリア「あら…今日は綾でいいのね?」

綾「いいよ。来て。私の体を使って」

アリアはゆっくりと立ち上がり綾の前に行く

ウナ「おー。どんな感じになるかな?」

アリアはまず綾にキスをする。濃厚なキスだった

アリア「ん…ちゅ…れろ…」

綾「ん…あ…ちゅ…」

えいり「良い音がするキスですね」

キスを終えると綾は艶やかさのある声でねだる

綾「ねえ…おっぱい揉んで、乳首吸って?」

アリア「ええ。やってあげる…」

そう言うとアリアは綾の胸を揉む。揉まれるたびに綾は声を上げた

綾「ん…あん…もっと…!」

アリアは揉んだ後少しだげかがんで乳首を吸い上げた

綾「あ…!んああああ!」

マミヤ「立ったままなの?元気だからできるのね」

アリア「じゅううう…じゅるる…」

綾「いやああん!あああん!」

アリアはすっとやめる。綾はすっかり顔を赤くしていた。そしてアリアは綾の股間をすっと手につける

綾「ああん!」

アリア「綾、濡れてるじゃない?愛液も出てるし、とても興奮してたのね?」

綾「あん…おねがい…おまんこを…いじってえ…」

そう言うとアリアはゆっくりと秘部に手を入れ手マンをする

綾「ひやあああん!」

えいり「すごい興奮の仕方ですね」

ウナ「綾ちゃんもなかなかだね」

アリアの手のスピードが早くなる。綾は声を上げることしかできない

綾「やっ!やっん!あん!あああん!」

アリア「良い声よ。もっと聞かせて貴女の声を」

綾「う、うん…ああああん!」

アリア「貴女のおまんことても気持ち良いわ。ねえイきたい?」

綾「うん…!イかせてえええ!」

そう言うとアリアは更にスピードを上げ股間をいじる。綾がそろそろ限界を迎えていた

綾「だめええええ!!イっちゃうよおおおおお!!」

アリア「イきなさい。愛する綾」

アリアは言うと一気に手を膣の内部まで衝突させた

綾「ああああああああああああああああ!!」

声高く限界を迎え、綾は絶頂する。その股間から愛液が流れ、綾はしゃがんだ。イったのを確認してアリアは手を抜く

綾「あ…あ…あ…」

まだ絶頂の余韻があるのか。少しの間動かなかった。綾はしゃがんだままイってた

マミヤ「元気があるから声も大きいわ。良いイきかたよ」

ウナ「やっぱり綾ちゃんはいいねえ」

えいり「私でも学ぶところはあります。さすがです」

ちょっと経つと綾はしゃがんだまま顔をアリアの目線に合わせる

綾「ねえアリア…私の体、どうだった?」

そう言われるとアリアは笑顔で答えた

アリア「とても癒やされたわ。ありがとう綾。愛してるわ」

アリアのその言葉で綾は笑顔を作った

綾「えへへ…アリアのためなら…なんでもするよ…」

3人はアリアと綾の情事を見てどちらかというとほんわかした。そんな光景だった


ようやく就寝する

アリアは自室で今日のことを思い出していた。ジャンヌ・ダルクが来たこと。本当に大天使のような微笑み。忘れられないだろう

でも次というか明日は通常でいいためほっと一安心する。ゆっくり寝て、起きて、マミヤの作った朝ごはん食べて、出発しよう

そう思ったら自室のドアにコンコンとドアノックがあった。ん?今日が誰だ?綾か?

ガチャ。そこにいたのはウナだった。今日はウナが来ていた

ウナ「アリアちゃん。ここで寝ていい?」

アリア「あらウナ。いいわよ」

そう言うと彼女はアリアのベッドに行き、横たわる。目線がアリアに向く

ウナ「綾ちゃんすごいね。私とは違う積極的な行動で…」

アリア「あら。貴女だって積極的になればいいのよ?もちろん、マミヤやえいりでも言える話だけど」

ウナ「うん!そうだね!私もっと積極的になるよ!」

アリア「よしよしそれでいいのよ」

2人は笑い合う。積極的な綾。色々と学ぶところはあるだろう。そう思ったウナだった


シンリィヌの夜

そろそろ秋も深まり、そして冬になる。そんな気候だった




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