【 織姫と彦星 】
お祖母ちゃんはその後、七夕のお話を僕たちに話してくれた。
「七夕はね、一年に一度だけ、天の川を渡って
「一年に一度だけ?」
「そう、一年に一度だけね」
そう語るお祖母ちゃんに、僕は「ふ~ん」と
かず姉は、その横でなぜか顔を赤らめ、両手を組み、大きく天井に向かって伸びをしている。
7月7日。
一年に一度だけ、ふたりが会える日。
そう言えば、かず姉と僕も、一年に一度しか会えてない。
この7月の短い夏休みだけ。
そんなことを思いながら、短冊に書くことを考えていた。
――でも、次の日、あんなことがあるなんて、この時の僕は思いもしなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます