おばあちゃんの粉ジュースはなに味だったのか?

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 化けねこになってから、タマはほんとうにいろいろなことができるようになった。その上、まだおぼえたいことがあるらしい。勉強家っていうのかなあ。


 ぼくはノートに、タマができるようになったことを書き出してみた。


●大きくなる。最大二メートルくらい。

●小さくなる。最小十五センチメートルくらい。

●クッキーを焼く。クッキーミックスを使う。

●洗たく機を使う。

●電子レンジを使う。

●トースターを使う。

●本を読む。

●洗たく物を取り込んでたたむ。

●朝ごはんを作る(オムレツとトースト。目玉焼きは黄身をこわしてしまう)。

●すばやく動く。

●あらわれたり、消えたりする。


 もう少しで、できそうなこともある。


●お風呂そうじ。水はやっぱり苦手みたいなのに、やりたがる。

●あさがおを育てる。来月はさくかもしれない。

●人間のすがたになる。


〈人間のすがたになる〉。

 まだ、しっぽや耳、ひげが残って、なんだかへんな人になってしまう。


「ねこ背の、やさしそうなおじさんみたいね」


 お母さんは、人間になったタマを見て、そういう。


「タマらしくて、いいわ」


 化けねこがなれる人間のすがたはそれぞれ決まっていて、いくら変身だからといって、自由にイケメンになったりはできないらしいよ。

 でも、タマ、人間のすがたになりたいのは、なんで?


「夜道は、あぶないねえ」

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