4.体を動かすのは辛い
ゲーム廃人の俺が、運動得意だと思う?
答え:そんな筈がない。
テニス大会で完全に足を引っ張っている。
「翼っち、あと一息。もうちょっと踏ん張れば勝てるゾ☆」
高城は、どれだけ球速があろうが追いついて、安定したストロークで打ち返す。脚力には自信があるそうだ。
俺…なんもしてない。対戦相手はテニス部の
莉央の動く度に揺れる大きな胸。宮沢の胸のサイズは普通だが、少し大きめのお尻。ギャラリーから黄色い声援が上がる。
「巨乳死すべし」
高城、今ボソッと何か言わなかったか。
二人はテニス部の中でも一二を争う美少女である。
左右の揺さぶりにいち早く反応する高城。莉央のボレーを危なげなく返した。そしてカウンターになったことに驚きを隠せない二人。
テニス部の実力者を一人で圧倒する高城。テニスでチア部に手も足も出ないのは、相手に同情する。
莉央と宮沢は、高城に必死に食らいつこうとする。二人は汗で体操服が透けていた。
ギャラリーから離れているため、俺しか気づいていないだろうが、莉央のブラは青、宮沢はブラを着けていない?微かに先っぽが透けて見える気がする。
ブルマも下着のラインが透けている。
二人を翻弄する高城は、呼吸に乱れがなく、汗一つかいていない。
そして高城の活躍により、準決勝まで到達してしまった。
準決勝の相手は、日向と
谷夜色は陸上部のエースである。たゆまぬ努力の結果、向かうとこ敵なしのインターハイ大注目の選手なのだが、谷夜色は走る変態である。
谷夜色は、走ることが好きすぎる変態と周りから認識されている。理由の一つが、自主トレ中に服が邪魔だという理由で、下着一枚でランニングをして通報された。
悪意がないのと、少し天然入ってる。谷夜色は、日向との交友関係があることから、俺とも話す機会は多い。
「因縁の対決来たれり」
「谷夜っち、今回は勝たせてもらうから」
「高城、どっちの足が速いか勝負だ」
翼と日向そっちのけで、ライバル対決が勃発する。
「日向、もちろん手を抜いてくれるよね」
日向はいい笑顔で肩をすくめると、ニヤリと笑う。
「勝負の世界に手加減なんてあり得ないだろ」
谷夜色と高城の熱気にあてられたのか、日向もやる気のようだ。
翼はため息を吐く。明日は筋肉痛確定だな。もう諦めて頑張るしかない。やけくそ気味にラケットを振る。
「おぉ翼っち、やる気だね。私も負けないように頑張るゾ」
結果、負けました。
「今回も俺の勝ちだ」
「うぅー、悔しい。次は負けないゾ」
そして決勝戦は、見事に谷夜色と日向のペアが優勝した。
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