第25話 友達減少

「っぐ!」


悠馬が俺に突っ込んできた。

しかし、俺には悠馬が見えなかった。

ああ、このままじゃダメだ。


【肉体改造】【思考加速】【判断能力上昇】

【動体視力上昇】【世界完全操作】【時間遅延】 【スキル効果上昇】【心拍数上昇】【直感】

【闇魔法】【空間魔法】


俺は、足止めとスピードを遅くする魔法。

そして自身の回避率を上げる魔法を使った。


「……これでもギリギリ反応出来るくらいか。」


これだけ使ったにもかかわらず、ギリギリ反応出来る位。

それに防御しても吹っ飛ばされる。

このままだと俺が負けになってもおかしくない。


「クソが……」


俺は対峙して分かった。

こいつは、強すぎる。

まさに化け物だ。

しかしこちらも負けてはいられない。


「っフン!。」


俺は、悠馬の両目を斬った。

よし、ここからだ。

そして俺が首元に剣を近づけたその時。


ピピーッ!


「勝者、暁冬馬。」


……ああ、そうだったな。

これ、学校の行事だったわ。


「まあ、これは……なぁ。」


「うん、まあ……再戦はまたいつかしよっか。」


「……もう2度としたくねぇな。」


そんなこんなで複雑な気持ちで体育祭を終えた。


それから友達が消えました。

まあ、あんな力を目の前で見たら恐怖の対象になる気持ちも分かるしすぐに慣れたが……


そして数日後


今日は学校は休みだが、先生に呼ばれて学校に悠馬や佑樹と来ていた。


理由は勿論あの力だろう。

そう思い中に入るとそこには


「やあ、こんにちは。

僕は犬屋敷希世。

君の担任の兄弟で君の担任から伝言預かってるからそれ言うね。

……君達、人殺したことはあるかい?」


「いいえありません」


そういった瞬間に俺は魔法で攻撃された。


「ちょっと何してるんです。」


「ごめんごめん。

理由を説明するから、僕のスキルは、選別眼。

物や嘘を選別出来るのさ。

そしたら、彼が人を殺してたから、眠らせるために魔法を撃っただけさ。」


なるほど、そういうことか。


【世界完全操作】


「よし、記憶を弄った。

これで安心だ。」


「おい、冬馬。

人を殺したってどういうことだ。

説明を頼む。」


「…簡単に言えば友達に神の信者みたいなやつが居て、そいつに殺されかけた。

なので殺った。」


「ハァ~。

それで、情報は得れたか?」


「ああ、簡単に言えば神は16年前から、こうなる事を分かってた可能性がある。」


「どういうことだ?」


「まあ簡単に言えば、友達のクローンだったんだがな、鑑定した結果、誕生日以外の個人情報が友達の物だった。

…年齢もな。」


「………成程。確かにそんな昔からクローンを作るメリットが無い。」


「ああ、要するにこの魔物発生は、16年以上前から魔王による2次被害を知っていた。

あるいは誰かが作り出した可能性がある。

まだ可能性だがな。」


「……いや、重要な情報だ。

引き続き集めてこう。」

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