第22話 体育祭練習

最近、体育祭の練習の授業が増えていた。

このクラスの子からは、対人戦を申し込まれて、倒して、反省点を教えている。

別のクラスの子も来るが、別のクラスの子には、反省点に半分嘘と半分本当を混ぜている。


「行くぞ、蒼。」


「来い。」


俺は蒼に近づき剣で横から切る。

蒼は後ろに避けるが俺はそこに肉体改造で手を伸ばし攻撃した。

蒼は、その攻撃を屈んで避け、俺に目くらましの火魔法を放ち、身体強化で一気に近づいてきた。

なので俺は蒼の攻撃を直前で避け、回し蹴りを放った。


「っぐ。」


蒼はギリギリで攻撃を防ぎ、腕を振りかぶる。

しかし蒼は動けなかった。

そこには、剣先を首元に近づけた俺が居たからだ。


「……参った。

俺は強くなっているか?」


「まぁ、強くなったんじゃね。

前までは、正々堂々としすぎてたからな。」


「……そうか、それは良かった。

俺は何位になれると思う?」


「まぁ、4位から7位の間位じゃないか?

それ以上は無理だろうな。」(悠馬や佑樹がいる限りな。)


「そうか……

体育祭の対人戦で当たらないことを願うとする。」


「ああ、俺に当たらないように願っとけ。」


そんなこんなで練習を続けながら、生徒会で仕事をしながら、ダンジョンでlvを上げる生活を行っている。


そんなこんなで生活をしていると、いつの間にか体育祭前日だった。


「ねぇ皆。

僕は体育祭を全力で勝ちに行くから、君たちも僕と戦うとき全力を出してくれ。

じゃないと学校が退屈過ぎてつまらない。」


「はぁ。

お前の全力とか誰が戦うかよ。

悪夢だよ、そんなん。」


「まぁ、俺はワンチャン狙って見るわ。

まぁ、いい勝負しようぜ。

負けた奴ラーメン奢りな。」


「はぁ!?

この中で1番弱い俺終わったじゃねぇか!」


「よし俺帰るわ。

サヨナラ~。」


「あ、僕も帰るね。

2人共じゃあね~。」


「……俺はラーメン奢りなんて嫌だダぞ。

絶対逃げ切るぞ。」


なんてことを悠馬達と話ながら俺はそれまでの疲れから倒れるように寝た。


そして遂に体育祭が始まった。



先生side------------------------------------------------------------


私は犬屋敷向陽。

私は体育祭練習の対人戦を見ながら、また違和感を感じた。


「何故あんなに対人戦に慣れてるんだ?」


おかしい。

何故あんなに対人戦に慣れている?

それに戦いながら改善点を探すなんて余裕がないと出来ない。


「何者だ。

あいつは一体?」


「知りたいですか?

あいつの正体。」


ふと横から声がしてそちらを見ると生徒会長が立っていた。


「……貴方はここに何故居る?

敵情視察ならば追い出すぞ。」


「違いますよ。

冬馬への宣戦布告をしにきたんです。

……で冬馬が何故対人戦に慣れてるのかというと僕とよく戦うからですね。」


「はぁ。

まあ、貴方が相手なら強い理由はわかりますが、生徒との無許可での戦闘は犯罪ですからね。」


「……はい。

分かりました。」


そして生徒会長は悠馬に宣戦布告した。

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