第21話 勝者は1人

「さあ、反撃開始だ。」


「……ふん、幾らお前の感覚が冴えようが私には身体操作も効かんし、貴様の力は変わらん。

先程の攻撃は手加減をしすぎたか。

ここからは8割で行くぞ。」


「!?」


速い。

目で追うだけで精一杯だ。

それに力も強い。

スキル無しで受け止めるとふっ飛ばされる。

俺は身体改造で動体視力と判断能力を上げ、常に世界完全操作を常時発動させた。


「今のを受け止めるかしかし力が弱すぎるな。

……飽きたな。

もう殺すか。」


その時、彼の体から赤いオーラが出てきた。

……身体強化だ。

俺は、今の自分の最高速で近づき剣を全力で振りかぶった。


「!?」


空の体が吹っ飛ぶ。

殴った箇所を見ると骨にダメージを与えていた。

俺は攻撃されても防ぐ事は出来ない。

しかし、攻撃される前に倒すことは可能だ。

なら俺は攻め続けるしかない。

その気持ちで切り続ける。

しかし空は強引にこちらに、攻撃してくる。

どうやら俺の攻撃は防げないと分かったらしい。

なので空は俺を殴り続ける。

しかし俺は空を切り続ける。


すると突然俺の前に光が現れた。

魔法だ。

眩し過ぎて反射的に俺は目を閉じてしまい吹き飛ばされた。

そしてここから空の猛攻が始まった。

避ける時間も無く攻撃される。

顔に攻撃してくるので空の位置が分からない。

しょうがない。

俺はスキル【創成】を発動して、炎を身に纏った。

もう、ここで終わらせる。


俺は風魔法を使い、水素の塊を相手の前に作り世界完全操作で床を蹴り、そして爆発で勢いを更に強める。

そして俺は空に全力で攻撃した。


結果、俺の剣は空を真っ二つに切った。

俺は空間転移で、森の中に空と一緒に転移して、空に言う。


「何故魔物は発生した。

原因は何だ。」


「……言えない。」


「そうか、ならば死ね。」


そして俺は空を殺した。

そして次の日、空の行方不明事件はニュースになっていた。

時間の無駄だ。

空の死体は、灰になっている。

スキルが原因だとバレても身体改造と双剣帝と超再生のスキルしか持ってないことになっている俺はもう大丈夫だろう。


そんなことを考えながら授業を受けていた。


「今回からは、対人戦の訓練だ。

本来はもっと早くやるはずだったんだが、事件が多くてこちらの授業に手を回す余裕がなくてな。

自習が多くなってしまった。

すまない。

対人戦、これは体育祭の競技の1つだから真剣に練習をやれよ。

…後体育祭の結果はかなり評価に繋がるからちゃんとやっておけ。」


そう言いながら俺らは体育祭の練習が始まった。

そうだ。

この学校の評価について説明しよう。

この評価によって卒業時に貰える装備の質が変わって来る。

要するに評価が高いと良いもの貰えるという認識で充分だ。

まぁ、正直強い武器は寮の金庫の中に入れているのだが(武器が無くてもボスを倒せる強者の余裕)このクラスの皆の為だ。

1位を目指すとしよう。


そして俺らは体育祭の練習が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る