第17話 七不思議

5時間後俺は、校門前に集まっていた。

集まったメンバーは、3人で、生徒会長の黒田悠馬と副会長の桐原佑樹と俺の3人だ。

そして俺らは、学校に入った。

このとき、後ろに人が居たとは知らずに……

そして最初の七不思議は、見つめてくる絵画。

美術室の絵画がずっとこちらを見つめてくるらしい。

確かに絵画はこちらを見つめてくるが………


「これだまし絵じゃん。

一体誰だこんないたずらしたやつ。」


この冒険者育成学校は冒険者の学校。

美術室は殆ど使わない。

おそらく、誰かが肝試しでもして、ドッキリとして作ったのだろう。

その証拠に昨日はちゃんと架かっていたいつものがタンスに入っている。


2つ目は勝手になる音楽室のピアノ。

音楽室のピアノが勝手に鳴るらしい。

これに関しては、生徒会が原因で、生徒会が徹夜三昧だった頃に眠くなったら、ピアノで無理矢理睡魔を飛ばしていたらしい。

最近は耐性がついて使わないらしいが、これに関しては、生徒会のブラックなところが悪いと思う。

うん。


3つ目は、死人の顔

夜の5時学校で死体のような顔が廊下を歩いてるらしい

これも原因は生徒会で毎回徹夜で死人の顔のように見られたらしい。


4つ目は、夜の人影

これも生徒会で寮に帰っている人が偶々人に見つかり、噂になっただけらしい。


5つ目は、水に濡れた足音

夜の12時頃に、廊下で水に濡れた足音が聞こえたらしい。

これに関しては、濡れた足音がした方では床が水浸しになっていたとか。

これも生徒会で、徹夜してスキルの制御が完全に出来ずに誤発したらしい。


6つ目は、勝手に開くタンス。

寮の部屋でタンスが勝手に開くらしい。

これに関しては、全く理由が分からず、最初にこの噂が広まり、そこから、ふざけて、別のこのタンスを開ける遊びが出来たのではないかと思う。

本当の原因は、不明。


7つ目は、生徒会室の死人

生徒会室で死んだように倒れてる人を見る人が居るらしい。

まあこれは、ねえ。


そんなこんなで俺らの調査は終わった。

俺は何か違和感を感じながら、今回の調査を報告した。

しかしその時先生も違和感を感じたように俺たちに聞いた。


「昨日美術室の授業をやり今日貴方達が来る前から誰かがだまし絵をセットしていたってこと?」


と聞いてきた。

俺はその言葉に驚きながらも、嫌な予感がし、美術室の確認をしに行った。

そこには、実際の絵が壁に架かっており、水の足跡があった。


次の日

俺と桐原は注目されていた。

理由は、男前な佑樹と美青年の俺が、身体操作で生徒会長を襲ったというデマが出回っていた。

悠馬が必死にデマと言っているが、まだ時間が掛かりそうだ。

俺だけ、もしくは佑樹だけだったら、生徒会長がどちらか惚れたというデマも流れただろうと、心を見ながら思う。

どうやらこの学校は腐女子が多いらしい。

そしてこのデマは、幸い3週間程度で収まった。

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